国家や企業の機密情報を次々に暴くウィキリークスを解説する。
ウィキリークスとは、情報リークサイトである。国家や企業の不正を暴くことを活動の方針としており、これまでに政府要人の汚職や米軍のイラク、アフガンでの諸問題を暴露してきた。
ウィキリークスは安全保障の面で問題であるといった批判があり、ウィキリークスは善か悪かという議論がある。しかし、立場が変われば、見方も変わるため、議論自体に意味はない。今後、ウィキリークスのようなサイトで機密情報が簡単に暴露される社会になったことにどう対応していくかが課題である。
著者 小林 恭子
1958年生まれ。在英ジャーナリスト。 ブログ「英国メディア・ウォッチ」とニュースサイト「ニューズマグ」を運営。元読売新聞の英字紙「デイリー・ヨミウリ」記者。
著者 白井 聡1977年生まれ。多摩美術大学・高崎経済大学・早稲田大学非常勤講師。
著者 塚越 健司1984年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程在籍中。 早くからウィキリークスに着目し各メディアにて積極的に発言する一方、新しい書き手の発掘とメディアのハブをつくるproject「.review(ドットレビュー)」の中核メンバーとしても活動中。
エコノミスト 2011年 3/29号 [雑誌] 社会学者 高原 基彰 |
TOPPOINT |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p. | ||
第1章 ウィキリークスとは何か──加速するリーク社会化 | p. | ||
第2章 ウィキリークス時代のジャーナリズム | p. | ||
第3章 「ウィキリークス以後」のメディアの10年に向けて | p. | ||
第4章 ウィキリークスを支えた技術と思想 | p. | ||
第5章 米公電暴露の衝撃と外交 | p. | ||
第6章 「正義はなされよ、世界は滅びよ」──ウィキリークスにとって「公益」とは何か | p. | ||
第7章 主権の溶解の時代に──ウィキリークスは革命か? | p. |
匿名により政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイトの一つ。オーストラリア出身の元ハ…