かつてピーター・ドラッカーも「渋沢栄一に学べ」と言っていたとされる渋沢栄一が実践した商業に論語を応用したビジネス哲学。
約四百七十社もの会社設立を成功させた日本実業界の父、渋沢栄一が、生涯を通じて貫いた経営哲学「利潤と道徳を調和させる」という、経済人がなすべき道を示した『論語と算盤』は、すべての日本人が帰るべき原点と言える。
明治期に資本主義の本質を見抜いていた彼の言葉は、指針の失われた現代にこそ響く。経営、労働、人材育成の核心をつく経営哲学は今もなお色あせず、未来を生きる知恵が満載である。
「論語とソロバン」は一致すべきものである。
社会で政治を執り行うには、その実務のための必要経費が要る。一方で、国を治めて人々に安心して暮らしてもらうには道徳が必要となる。だから、経済と道徳は調和しなければならない。
金銭のマイナス面を警戒し、プラス面にも目を向け、道義と一緒にする形で金銭の本当の勝ちを利用する努力が必要である。
著者 渋沢 栄一
1840年生まれ。幕末から大正初期に活躍した日本の武士(幕臣)、官僚、実業家。 第一国立銀行や東京証券取引所などといった多種多様な企業の設立・経営に関わり、日本資本主義の父といわれる。 1916年に『論語と算盤』を著し、「道徳経済合一説」という理念を打ち出した。幼少期に学んだ『論語』を拠り所に倫理と利益の両立を掲げ、経済を発展させ、利益を独占するのではなく、国全体を豊かにする為に、富は全体で共有するものとして社会に還元することを説くと同時に自身にも心がけた。
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章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.7 | 4分 | |
第1章 処世と信条 | p.13 | 19分 | |
第2章 立志と学問 | p.45 | 11分 | |
第3章 常識と習慣 | p.63 | 13分 | |
第4章 仁義と富貴 | p.85 | 12分 | |
第5章 理想と迷信 | p.105 | 12分 | |
第6章 人格と修養 | p.125 | 13分 | |
第7章 算盤と権利 | p.147 | 11分 | |
第8章 実業と士道 | p.165 | 12分 | |
第9章 教育と情誼 | p.185 | 12分 | |
第10章 成敗と運命 | p.205 | 10分 | |
十の格言 | p.221 | 1分 | |
渋沢栄一小伝 | p.223 | 11分 |