シェア型消費とは
消費者が本当に必要なものは購入し、あまり必要でないものは共有や共同利用、あるいはレンタルや中古品で済ますという消費スタイルを「シェア型消費」と呼ぶ。
あまり必要でない代表的なものには、自動車、ドレス、ベビーカー、ミシンなどが挙げられる。
シェアした方が良い場合には、「あまり必要でないものを使う」場合に限らない。最近は「お金がないからシェアする」、「使う頻度が少ないからシェアする」という側面以外に、シェアすることによって創造されるコミュニケーションが重要になっている。
民による共同利用
シェアという概念は従来から存在する。道路、公園、市民プール、図書館。これらも共同利用という点ではシェアの一つに分類される。また、分譲マンションの玄関、廊下なども共有されているものである。
これまで、共同利用は、官(公共)や大企業によって担われてきた。しかし最近は、個人がでシェアするという事例が増えている。例えば、シェアハウス、カーシェアリング、シェアオフィスなどである。
シェアで重要なこと
単純にモノを共有したり、場所を共同利用したりしても、それによって利用者相互にコミュニケーションが発生しないと面白いものではない。面白くなければ長続きしない。私有の方が面倒でなくて良いということになる。シェアで重要なことは、共有や共同利用を一手段としたコミュニケーションである。
高齢化が進み、孤独死、無縁社会が問題となる中で、こうしたシェアによるコミュニティは、今後の新しい社会の一つの形に成り得る。
シェア型ビジネスの事例
・モノのシェア
ex.カーシェアリング、自転車シェアリング、高級ブランドレンタル
・場所のシェア
ex.シェアハウス、シェアオフィス、オープンガーデン
・人のシェア
ex.ワークシェアリング、シブヤ大学、墨東大学