本書ではアップルが株式を公開する以前の時期について書かれている。スティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの少年時代から、学生時代、アップルを創業するに至るまでのストーリーを紹介している。
彼らがどのように育ち、アップルを創業するに至ったのか。その個性がどのようにアップルに影響を与えていったのかを明らかにする。
著者は世界的に有名なベンチャーキャピタリスト、マイケル・モーリッツ氏。アップルが成長していく過程なども、克明に描かれている。
■少年時代
ウォズニアックの父親は、ロッキードのミサイル関連システムの仕事をしていた。ウォズニアック家の近所に住む人々は、ほとんどがエンジニアであった。こうした環境で育ったウォズニアックは、エレクトロニクスに対する関心が強かった。五年生の時に電圧計の組み立てキットを買ってもらい、この計器を完成させた。六年生の時にはアマチュア無線の資格試験に合格し、ハム無線機を改造したり、三目並べゲーム機を設計した。
ジョブズは生まれてすぐ養子に出された。決して裕福とはいえないが善意あふれた養父母に育てられた。ジョブズの父は、エレクトロニクスよりも自動車に興味をもっていた。仕事が終わると車の下にもぐりこむのが日課で、土曜日には廃品あさりに、ジョブズを連れていった。しかし、ジョブズは機械いじりに興味は持たず、むしろ廃品場に捨てられた車の所有者がどんな人だったか想像するのに興味があった。
著者 マイケル・モーリッツ
1954年生まれ。セコイア・キャピタル ベンチャーキャピタリスト タイム誌の記者として活躍し、サンフランシスコ支局長を務め、数々のテクノロジー企業を取材する。その後、ベンチャー投資家に転身。 シリコンバレー屈指のベンチャーキャピタル、セコイア・キャピタルで、ヤフー、 グーグル、シスコシステムズ、オラクル、エレクトロニック・アーツ、ユーチューブなどのテクノロジーベンチャーの創業および経営にたずさわる。
THE 21 (ざ・にじゅういち) 2011年 11月号 [雑誌] |
日本経済新聞 |
404 Blog Not Found 小飼 弾 |
日本経済新聞 編集委員 関口 和一 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
序章 | p.13 | 16分 | |
第1章 一九五〇年代のシリコンバレー | p.31 | 5分 | |
第2章 スティーブ・ウォズニアックの少年時代 | p.37 | 14分 | |
第3章 スティーブ・ジョブズの少年時代 | p.53 | 5分 | |
第4章 クリームソーダ・コンピュータ | p.59 | 24分 | |
第5章 ジョブズの初恋 | p.87 | 9分 | |
第6章 電話狂時代 | p.97 | 19分 | |
第7章 インド行きとアタリへの就職 | p.119 | 17分 | |
第8章 ホームブリュー・クラブの活況 | p.139 | 17分 | |
第9章 マイクロプロセッサの誕生 | p.159 | 23分 | |
第10章 社名はアップル・コンピュータ | p.185 | 24分 | |
第11章 宇宙始まって以来の偉大な設計者 | p.213 | 17分 | |
第12章 社長人事 | p.233 | 19分 | |
第13章 アップルⅡのデビュー | p.255 | 12分 | |
第14章 スコットとジョブズの「戦争」 | p.269 | 24分 | |
第15章 大物支援者たち | p.297 | 30分 | |
第16章 成長の痛みと組織の歪み | p.331 | 35分 | |
第17章 億万長者続出! | p.371 | 24分 | |
第18章 ようこそIBM、心から歓迎します | p.399 | 37分 |