東京オリンピックの舞台を裏から支えた人々には、様々なドラマがあった。今の日本にはない、挑戦と自己変革の活力をもった人々の情熱あふれるエピソードが書かれている。
ポスターデザインの制作、選手村の食事、記録映画の撮影、初の民間警備会社の仕事、競技結果のリアルタイム測定システムの開発。これまで前例がない事を自らの知恵と努力で乗り越え、オリンピックを成功させた物語に感動する1冊。
20年来、日本は停滞しているが、「よし、やってやろう」というチャレンジングな気持ちを持っている人が増えない限り、社会に活力は湧いてこない。
活力のある人は、挑戦が好きである。好奇心がある。社会が変化するには、元気で物好きな人と新しい何かが必要である。
新しい何かへの挑戦、がむしゃらに突き進むこと、自ら変わること。その成功例が東京オリンピックである。私たちは当時の人々が持っていた、変化を恐れない腹のくくり方を学ぶべきである。今の日本人にはがむしゃらな情熱が不足している。
著者 野地 秩嘉
1957年生まれ。ノンフィクション作家、ルポライター 出版社勤務、美術プロデューサーを経て、ノンフィクション作家に転身。食や美術、海外文化の評論および人物ルポルタージュなどで知られる。 この20年来、企業のトップインタビューを続け、トヨタ張会長、ユニクロ柳井会長兼社長、ソフトバンク孫社長をはじめ一流企業、ベンチャー企業を問わず、多くの話題の経営者を取材している。『プレジデント』誌をはじめとする経済誌では企業ものの連載が多い。
PRESIDENT (プレジデント) 2011年 2/14号 [雑誌] |
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 4/5号 [雑誌] |
日経ビジネス |
帯 ファーストリテイリング 代表取締役 柳井 正 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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序 | p.3 | 1分 | |
まえがき | p.5 | 4分 | |
第一章 赤い太陽のポスター | p.19 | 47分 | |
第二章 勝者を速報せよ | p.77 | 18分 | |
第三章 1万人の腹を満たせ | p.99 | 25分 | |
第四章 民間警備の誕生 | p.129 | 10分 | |
第五章 記録映画『東京オリンピック』 | p.141 | 56分 | |
第六章 ピクトグラム | p.209 | 20分 | |
第七章 宴の遺産 | p.233 | 26分 | |
エピローグ | p.265 | 9分 | |
あとがき | p.276 | 3分 |
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