カップ麺のマルちゃん、キッコーマンの醤油、公文式など、世界で売れている日本製品を事例としながら、製品をその国にフィットさせる事(ローカリゼーション)の重要性を説く。
どのように海外展開をするかの参考となる1冊。
Facebookページにも本書の参考になる情報が掲載されている。
http://www.facebook.com/localizationmap
新しい市場を開拓するために一番大切なことは「自分たちの製品やサービスが現地の人たちにどう見られているか」を客観的に分析することである。生活習慣や文化が日本と異なる国々で事業を展開する時には、日本での成功体験は通用しない。異文化の人々に製品やサービスを受け容れてもらうためには、ローカリゼーション(現地化)が必要になる。
異文化の顧客に売るには、見た目だけ現地に合わせるのでは不十分で、顧客の思考プロセスそのものに配慮し、現地にフィットさせることが重要である。その作業に深くかかわるのが、デザインである。デザインは、カタチや色だけではなく、モノを使う状況設定のロジックが重要になる。その文化ごとのコンテクスト(状況や背景)に沿ったモノが作れるかがポイントとなる。
著者 中林鉄太郎
1965年生まれ。デザイナー 桑沢デザイン研究所卒業後、黒川雅之建築設計事務所に入社し、プロダクトデザインを担当。10年目に退社し、1997年テツタロウデザイン開設。文具、日用雑貨から住宅設備機器などのデザイン、中小企業へのデザインディレクションも行う。日本大学芸術学部デザイン学科非常勤講師
著者 安西洋之1958年生まれ。モバイルクルーズ株式会社 代表取締役 大学卒業後、いすゞ自動車入社。欧州自動車メーカーへのエンジンなどのOEM供給ビジネスを担当後、独立。 1990年よりミラノと東京を拠点としたビジネスプランナーとして欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画している。国際交渉のシナリオ立案とデザイン企画を得意としている。 2009年より海外市場攻略に役立つ異文化理解アプローチ「ローカリゼーションマップ」を考案して執筆・講演活動も行ってきたが、2017年にロベルト・ベルガンティ『突破するデザイン』の監修に関与して以降、「ローカリゼーションマップと「意味のイノベーション」の融合を探索中。
週刊 東洋経済 2011年 9/10号 [雑誌] |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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INTRODUCTION グローバル時代に欠かせないローカリゼーションの視点 | p.9 | 4分 | |
CHAPTER1 世界のお客さんの「頭の中」 | p.17 | 9分 | |
CHAPTER2 世界で売れる8つの日本製品 | p.33 | 53分 | |
CHAPTER3 現地化のチェックポイント | p.131 | 30分 | |
CHAPTER4 ローカリゼーションマップを作る | p.187 | 28分 | |
あとがき | p.238 | 4分 |
現地化すること。 企業が製品やサービスなどを海外で販売する場合、国ごとの文化や風習を考慮して、その…
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