日本と米国の差を示すキーワードは「プロフェッショナリズム」である。プロフェッショナルの育成に後れを取った日本は、国の競争力において深刻なハンディを負うに至った。日本の企業経営では今、戦略的リーダーの不足が顕在化している。
本書は、元々経営者向けの戦略トレーニング・セミナーの教材がベースになっており、実際にあった話をもとに書かれている。
医療機器販売業に親会社から出向してきた主人公が、常務として戦略を練り、それを実行に移す。ライバル企業からシェアを奪い、業界で1位になるまでのストーリーを通して、経営戦略で大切なことを具体的に紹介している。
実話をもとにしているため、考え方は実際のビジネスにそのまま使える内容になっており、非常に読み易い内容になっている。
事業戦略を成功させるには、現在業界で当たり前になっている競争のルールに穴を開けなければならない。ビジネスはどんな小さなセグメントでもいいから、その分野でNo.1になるのが勝利のコツである。
そのためにポイントとなるのは「絞り」と「集中」である。経営資源には限りがあるため、顧客や製品をセグメント化し、社内のエネルギーを集中させることが大切である。
著者 三枝 匡
1944年生まれ。ミスミグループ本社 代表取締役会長・CEO 三井石油化学を経てボストン・コンサルティング・グループ勤務。1975年スタンフォード大学経営学修士(MBA)。30代から経営の実践に転じ、赤字会社再建やベンチャー投資など三社の代表取締役を歴任。1986年(株)三枝匡事務所設立。2002年よりミスミグループ本社代表取締役
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章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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プロローグ 日本企業の泣きどころ | p.11 | 7分 | |
1 飛び立つ決意 | p.23 | 27分 | |
2 パラシュート降下 | p.67 | 34分 | |
3 決断と行動の時 | p.123 | 33分 | |
4 飛躍への妙案 | p.177 | 32分 | |
5 本陣を直撃せよ | p.229 | 28分 | |
6 戦いに勝つ | p.275 | 16分 | |
エピローグ 三〇代のチャレンジ | p.301 | 9分 | |
文庫版あとがき | p.315 | 6分 |
ボストン・コンサルティング・グループ(Boston Consulting Group)の略称。 …
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