ノーベル経済学者3人が推薦する行動経済学の名著。
人間は不合理に行動する。しかし、不合理に行動することは、予想通りの行動である。
様々な実験を通して、人間が不合理な判断をしてしまうことを紹介している。無料に飛びつく人間の心理やおためしセットの効果、高価な薬の方が安い薬よりも効果があるとさせる価格の力など、マーケティングにも使える内容が満載。
人間の不合理な思考を学ぶことで、合理的な判断ができるようになる?
私たちは想定するよりも、はるかに合理性を欠いた行動をとる。しかし、不合理な行動はでたらめでも無分別でもない。規則性があり、何度も繰り返すため予想もできる。
その一例は次の通りである。
・人間は、物事を他のものとの相対的な優劣に着目して、そこから価値を判断する。
・私たちの選択は、たまたま最初に遭遇したアンカー(価格など)に影響される。
・二つの品物から一つを選ぶ時、私たちは無料の方に過剰に反応してしまう。
・私たちは何かを所有すると、他の人よりもその所有物を高く評価する。
・私たちは、すべての選択の自由を残しておくために必死になる。
・予測(先入観や予備知識)によって経験に対する感じ方や捉え方は変化する。
著者 ダン アリエリー
1968年生まれ。デューク大学教授 行動経済学研究の第一人者。テルアビブ大学で心理学を学んだ後、ノースカロライナ大学チャペルヒル校で認知心理学の修士号と博士号、デューク大学で経営学の博士号を取得。 その後、MITのスローン経営大学院とメディアラボの教授を兼務した。この間、カリフォルニア大学バークレー校、プリンストン高等研究所などにも籍を置いている。 18歳のとき、全身70%にやけどを負う事故にあい、3年間を病院で過ごした。その結果、いささか型破りなものの見方を身につけたという。その研究のユニークさは、2008年度にイグノーベル賞を受賞したことでも証明されている。
帯 ノーベル経済学賞受賞者 ダニエル・カーネマン |
帯3 ノーベル経済学賞受賞者 ダニエル・マクファデン |
帯2 ノーベル経済学賞受賞者 ジョージ・アカロフ |
仕事に効く!人生が変わる! すごい本。Index(インデックス) (日経BPムック) ストラテジー&タクティクス代表 佐藤 義典 |
デジタルマーケターが読むべき100冊+α トランスコスモス・アナリティクス 取締役副社長 萩原 雅之 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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1章 相対性の真相 | p.23 | 20分 | |
2章 需要と供給の誤謬 | p.50 | 24分 | |
3章 ゼロコストのコスト | p.83 | 15分 | |
4章 社会規範のコスト | p.104 | 20分 | |
5章 性的興奮の影響 | p.131 | 17分 | |
6章 先延ばしの問題と自制心 | p.154 | 16分 | |
7章 高価な所有意識 | p.176 | 12分 | |
8章 扉をあけておく | p.192 | 14分 | |
9章 予測の効果 | p.211 | 17分 | |
10章 価格の力 | p.234 | 20分 | |
11章 私たちの品性について その1 | p.261 | 19分 | |
12章 私たちの品性について その2 | p.287 | 13分 | |
13 章ビールと無料のランチ | p.305 | 13分 | |
無料のクッキーの力 | p. | ||
不信の力 | p. |
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2012-06-20
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