スティーブ・ジョブズとともにアップルを創業した著者。そのプログラマーとしての才能はジョブズも崇拝する一方、経営者となることにまったく興味をしめさない生粋のエンジニア。名誉も地位もお金も求めず、人を喜ばせることしか考えていない規格外の男が、いまはじめて創業の秘話を語る。
■電気少年時代
スティーブ・ウォズニアックは、小学校6年生のころには、数学と理科がとても得意な子供として有名になっていて、IQは200を超えていた。ロッキード社でミサイルを開発していた父親が持っていた工化学系雑誌を読みあさり、エレクトロニクスの基本原理を父親からわった。
少年時代は毎晩、トム・スイフト・ジュニア(地球の危機を科学技術で解決する冒険小説)を読んでいた。トムのような、人に役立つものを作る科学者にあこがれていた。
小学校3年生の時、サイエンス・フェアに初めて懐中電灯を作って出展し、入賞を果たした。小学校4年生の時、電池の最適な電解液を研究する実験を出展し。また、遊びで仲間の家6軒を結ぶインターホンを作り、ツイストペア線の原理を学んだ。小学校5年生の時、周期律表にある92種類の原子が持つ電子の様子を示す、巨大な電子模型を作り、小学校6年生の時には、3目並マシンを作った。中学校2年生の時は、1023まで計算できる加減算機を作った。
『最初のパーソナルコンピュータを作るエンジニアに僕がなれたのは、あの加減算機があったからだと思う。僕がこの科学工作を通じて、仕事人生の中で一番役にたったの能力を身につけることができた。忍耐力だ。』
1950年生まれ。アップル共同設立者 スティーブ・ジョブズ、ロン・ウェインらと共に、商用パーソナルコンピュータで世界初の成功を収めたApple Inc.を共同設立。
THE 21 (ざ・にじゅういち) 2011年 11月号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
僕たちの電気少年 | p.5 | 9分 | |
理論ゲーム | p.24 | 11分 | |
コンピュータとの出会い | p.48 | 8分 | |
テレビ妨害機 | p.66 | 13分 | |
僕のクリームソーダ・コンピュータ | p.93 | 12分 | |
はらはらどきどき電話フリーク | p.119 | 13分 | |
スティーブとめちゃくちゃした日々 | p.146 | 5分 | |
ヒューレット・パッカード時代 | p.156 | 12分 | |
いかしたプロジェクト | p.182 | 8分 | |
僕のすごいアイデア | p.200 | 12分 | |
アップルⅠ | p.226 | 4分 | |
僕らの会社 | p.235 | 9分 | |
アップルⅡ | p.255 | 16分 | |
フォード以来、最大の株式公開 | p.288 | 11分 | |
ウォズ・プラン | p.311 | 8分 | |
不思議な飛行機事故 | p.329 | 7分 | |
僕の「ウッドストック」 | p.344 | 11分 | |
アップルからCL9へ | p.368 | 13分 | |
子供達に教える | p.395 | 7分 | |
人生の法則 | p.410 | 19分 |