元三井住友銀行頭取、前日本郵政社長の西川善文氏が、これまでの銀行員人生について語っている。安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ戦奪戦、小泉・竹中郵政改革など、第一線で働いてきた著者が当時を振り返る。
決して平坦ではなかった著者の銀行員人生から、リーダーシップとは何か、仕事で大切なこととは何かを学ぶことができる1冊。
著者が銀行員として営業を経験した期間は、新入行員時代の3年を含め、たった4年しかない。30代半ばから50代半ばのほとんどの期間は、安宅産業の破綻処理、平和相互銀行合併問題とイトマン事件の処理、バブル崩壊後の不良債権の処理に費やされた。
銀行員としてはいびつなキャリアでありながら、大手銀行のトップになるに至ったが、これは決して「平時」でなかったことが大きい。
一刻も安穏とすることは許されず、スピードと決断が常に求められた。ただ、ひたすらに全力で走ってきた。
著者 西川 善文
1938年生まれ。住友銀行、三井住友銀行元頭取 三井住友フィナンシャルグループ元代表取締役社長 元全国銀行協会会長、第2代日本郵政公社総裁。初代日本郵政代表執行役社長 大学卒業後、住友銀行に入行。大正区支店、本店調査部、融資第三部長、取締役企画部長、常務企画部長、専務等を経て、1997年に58歳の若さで頭取に就任し8年間務める。 2006年1月に民営化された日本郵政の社長に就任するも、政権交代で郵政民営化が後退したため2009年に退任。現在は三井住友銀行名誉顧問。
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章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.1 | 3分 | |
第一章 バンカー西川の誕生 | p.15 | 30分 | |
第二章 宿命の安宅産業 | p.57 | 30分 | |
第三章 磯田一郎の時代 | p.99 | 26分 | |
第四章 不良債権と寝た男 | p.135 | 36分 | |
第五章 トップダウンとスピード感 | p.185 | 26分 | |
第六章 日本郵政社長の苦闘 | p.221 | 36分 | |
第七章 裏切りの郵政民営化 | p.271 | 20分 | |
おわりに | p.299 | 4分 |