中国、インドに継いで世界経済を牽引するインドネシア。2004年に民主化され、世界最大のイスラム人口大国にして民主主義国となったインドネシアが注目を浴びている。
これまでのインドネシアの変遷と経済成長の理由を紹介してます。日本から遠く、イメージの薄い国であるインドネシアの現在がわかります。日本のアニメ、漫画などの文化が浸透している点などにも触れられている。
2009年、インドネシアに注がれる世界の視線が変わった。世界同時不況の中で世界経済の牽引役となったのは中国とインドであるが、この2国に続く好調ぶりを示したのがインドネシアであった。
欧米メディアが反応したのは、インドネシアが世界最大のイスラム人口大国にして民主主義国という点である。インドネシアは2004年、建国史上初めての直接大統領選挙を成功させて民主主義体制を確立した。それから5年が経ち、民主主義が安定感を増し、世界的不況下で経済の堅調さが目立つに及んで、欧米諸国はインドネシアの重要性に目を開いた。
過去10年余りのインドネシアは、暴動、紛争、自爆テロ、地震・津波、鳥インフルエンザと、災厄だらけであったが、「混乱と停滞」を乗り越え、「安定と成長」を取り戻したインドネシアは、中国、インドに続くアジア第三の新興経済大国として頭角を現しつつある。
著者 佐藤 百合
JETRO アジア経済研究所 地域研究センター次長
日本経済新聞 2回目 慶応大学教授 木村 福成 |
日本経済新聞 福井県立大学特任教授 中沢 孝夫 |
週刊 ダイヤモンド 2012年 1/28号 [雑誌] |
週刊 東洋経済 2012年 2/4号 [雑誌] |
エコノミスト 2012年 2/21号 [雑誌] |
日本経済新聞 3回目 SMBC日興証券 金融経済調査部次長 川端 隆史 |
私をリーダーに導いた250冊 自分を変える読書 東急不動産HD 代表取締役会長 金指 潔 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 新興経済大国への道 | p.3 | 16分 | |
第2章 勃興する人口パワー | p.27 | 25分 | |
第3章 民主主義体制の確立 | p.65 | 24分 | |
第4章 フルセット主義Ver.2・0の行方 | p.101 | 26分 | |
第5章 経済テクノクラート―経済の治療師から改革の旗手へ | p.141 | 22分 | |
第6章 産業人―表舞台に出てきた「ブルジョワジー」 | p.175 | 29分 | |
第7章 日本とインドネシア | p.219 | 17分 | |
終章 21世紀の経済大国を目指して | p.245 | 7分 | |
あとがき | p.255 | 2分 |
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資源も豊富、人口も多い。20年も人口オーナスの効果が持続すれば、20年後には相当な経済発展が見込まれる。次はインドネシアか。
2011-12-08
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