「9・11同時多発テロ」「エンロンの破綻」などは、事前に警告・予測されていたにも関わらず、問題を放置し続けて危機が起こった。
なぜ予測できた危機を防げなかったのか?
その原因を分析し、組織やリーダーが取るべき対処法を紹介している。
経営者や管理職など組織を管理するリーダー向けの内容です。
予見可能な危機を防げない要因には、次の3つがある。
①認知バイアスによる非合理な行動
②情報システムの故障による組織の脆弱化
③特別利益団体による自己利益の追求
予見可能な危機を予防するには、発生する脅威を察知し、行動に優先順位をつけ、効果的な予防措置を準備するのに入手可能な資源を動員する組織能力の強化が必要である。
ハーバード・ビジネススクール 経営管理ジェシー・イジドー・ストラウス記念講座教授
著者 マイケル D.ワトキンスリーダシップ戦略をメインに扱うジェネシス・アドバイザーズの創業者 ハーバード・ビジネススクール教授、ハーバード・ケネディスクール教授を歴任。
週刊 ダイヤモンド 2012年 3/10号 [雑誌] 早稲田大学ビジネススクール教授 平野 雅章 |
TOPPOINT |
日本経済新聞 千葉工業大学惑星探査研究センター所長 松井 孝典 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 予見可能な危機とは | p.1 | 12分 | |
第2章 9・11:予見可能な危機を無視するコスト | p.17 | 23分 | |
第3章 エンロン破綻と監査法人独立性の欠陥 | p.43 | 26分 | |
第4章 認知要因:人間のバイアスの作用 | p.73 | 23分 | |
第5章 組織要因:構造的欠陥の役割 | p.99 | 24分 | |
第6章 政治要因:特殊利益団体の役割 | p.127 | 31分 | |
第7章 認識:発生する脅威をより早く確認する | p.169 | 21分 | |
第8章 優先順位をつける:適切な問題に集中する | p.193 | 21分 | |
第9章 動員:予防措置への支援を気付く | p.217 | 21分 | |
第10章 将来の予見可能な危機 | p.241 | 30分 |