デザインは才能ではなく、知識である。センスは天性ではなく、思考技術である。「知識」と「思考技術」だから、誰でも学ぶことができる。
ファッションセンスを評価される方法
自分に似合う服というのは、年齢、性別、職業などによって、周りの人が固定観念で勝手に決めてしまう。よって、「センスいいね」と言われるためには、まず周りから見た自分のポジショニング(イメージ)を見つけ、そこに自分のキャラクターを設定すべきである。
①自分のファッションを見る人を設定する。(女性か男性か、上司か部下かなど)
②自分の趣味やこだわりは捨てて、見る人の分析に基づき、方向性を決める。
センスのいい部屋に住む方法
センスのいい空間とは、その場に目的を持つ事から始まる。多目的だとガラクタ部屋になってしまう。コンセプトを絞り、何が本当に必要か考え、目的に沿わない物は捨てるのが大事である。センスがいい部屋をイメージして、現在あるモノの不協和音を取り除く作業から始める。
センスのいい交際術
①交際する人を意識的に多ジャンルにして絞る。分散化すると情報アンテナが張れる。
②ポジティブな付き合いを広げることに意識を集中する。
③自分をどのような人として、相手に伝えるか、演出プランを練る。
④所作に注目し意識することで、自分の印象を高めて、信頼関係をつくる。
⑤人との共感力を高める。相手のローカルな感覚、文化、哲学の共鳴できる点を見つける。
センスを高める思考法
感性により創造性を高め、理性によりブレない成果を生み出すためには、感性と理性を周回する思考回路を持つことである。ポンポンとアイデアを出すことがコツである。
・例:マスコミ系のパーティに何を着ていくか
①パーティと言えば豪華絢爛な装い。自分もブランドもののラメスーツはどうか?
→スターと同じようにしても自分は芸能人でない。普段のスーツでもいいかも。
②もしかしたら女優さんが来るかも。センス良く目立ちたい?
→普通のスーツなら相手にされないだろう。
③おしゃれだけど、派手じゃないジャケットとパンツでもカッコいいのでは?
→シックなジャケットとパンツ路線いけそうだ。いい時計をしたら信用される。
④雑誌で見たパネライやフランクミューラーがカッコいい!
→でも持っていない。お金もない。
⑤じゃあ、お気に入りのデザインウォッチでいいか?
→悪くない。ポップな腕時計をつけよう。
また、センスを高める思考法には以下も有効である。
・他人のセンスを借りる(他人の意見を聞く)
・早い段階で上手く失敗して、その経験から学ぶ
・あえて、ぼーっとして、ひらめきを待つ