貧しい家庭に育つ子供たちは十分な教育を受けられない。米国における教育格差問題に取り組むティーチ・フォー・アメリカ(TFA)の活動を紹介している。
TFAは1990年に設立以降、数万人の若い教師を低所得地域の教室に派遣し、教育改革を行ってきた。貧困を解決しなくても、教育格差問題は解決できる。20年に及ぶ活動の中で、目覚ましい成果をあげてきた要因を説明。
日本の教育以上に深刻な問題を抱える米国で行われている、教育改革の本質がわかります。
低所得地域の子供の成績が低いのは、生徒や家族が学業に無頓着なためではない。教師は生徒やその家族と協力し、リーダーシップを発揮することで、変革的な教育を提供することができる。
著者 ウェンディ コップ
1967年生まれ。大学卒業後、全米の優秀な大学卒業生を2年間、劣悪な環境下にある各地の公立学校に教師として送り込む非営利団体Teach For America(TFA)を立ち上げ、1990年から事業を開始。これまでに2万人以上を派遣し、根底からの教育改革に多大な成果をあげている。 2003年クリントン・センター・アワード、2004年ジョン・F・ケネディ・ニューフロンティア・アワードなど多数の章を受賞、2008年『タイム』誌の選ぶ世界の重要人物100人(「TIME 100」)にも選ばれた。
帯 東京大学名誉教授 黒川 清 |
帯2 作家 ウォルター・アイザックソン |
帯3 シンガーソングライター ジョン・レジェンド |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
序章 世界は教育から変わる | p.9 | 11分 | |
第1章 ティーチング・アズ・リーダーシップ―変革を起こす教師たち | p.23 | 26分 | |
第2章 近道はない―学校を変えるには | p.55 | 36分 | |
第3章 成功を拡大する―システムを変えるには | p.99 | 31分 | |
第4章 特効薬とスケープゴート―なぜほとんどの改革が挫折するのか | p.137 | 28分 | |
第5章 変革を加速する―連携と支援の仕組みづくり | p.171 | 29分 | |
第6章 未来へのインパクト―社会変革の基盤としての教育 | p.207 | 26分 | |
終章 実行あるのみ | p.239 | 6分 | |
あとがき | p.247 | 6分 |
社会の諸問題を、事業により解決する人のこと。 代表的な人物として、2006年にノーベル賞を受賞…
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