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2012/06/04更新

自己革新 [新訳]――成長しつづけるための考え方

202分

7P

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成長しつづけるための考え方

半世紀にわたって読み継がれている名著。

個人と社会がたどる成熟・衰退・破滅のプロセスと、破滅を避ける「革新」についての考え方を説いている。

古典のためか、原文が難しいのか、訳のせいか、文章が堅いために若干読みにくい。

超短要約

もし、社会が革新を実現したいと望むなら、創造的な人々にとって居心地のよい環境でなければならない。そのような社会はまた、自己革新の能力を持つ人々を創り出さなければならない。

自己を革新するためには、中年の歳になるまで、意識と感情の働きを麻痺させてしまわなければよい。若々しさによる柔軟性と、学習し成長する能力を、早いうちから手放してしまってはいけない。年齢を問わず、自己を革新することは可能である。

革新というものは社会であれ個人であれ、モチベーションや、意思の強さ、信念や価値観、その人の人生にとって意味あるものに依存する。無関心やモチベーションの低さは、衰退する文明に広く見られる特徴である。無関心な人々は、何も成し遂げることができない。何も信じない人は、改善のための変化を何も起こさない。

何が革新にとって必要かを意識しない限り、やがては成熟した制度や組織が私たちの文明を破滅させてしまう。

著者 ジョン・W・ガードナー

1912年生まれ。政治家 カーネギー・コーポレーション理事長、ケネディ大統領のスピーチライター等を経て、リンドン・ジョンソン政権で保健教育福祉長官に就任。10万人以上の職員を率いて「偉大な社会」政策を推進し、公民権、学校教育、医療制度の向上に尽力した。退任後は市民組織「コモン・コーズ」を創設し、ロビー活動を通して教育、政治改革、環境問題で成果を上げた。 その後も「インディペンデント・セクター」「エクスペリエンス・コープス」などを創設して草の根の市民活動を支援し、晩年はスタンフォード大学で教鞭をとった。 20世紀後半のアメリカを代表する知識人であり、高い道徳心を持つ社会変革のリーダーとして、多くの人々に影響を与えた。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.27 4分
第1章 成熟、衰退、革新 p.33 8分
第2章 自己革新 p.45 14分
第3章 多面的能力 p.67 6分
第4章 イノベーション p.77 16分
第5章 革新を阻むもの p.103 13分
第6章 圧制者なき圧制 p.123 13分
第7章 革新の条件 p.143 9分
第8章 革新のための組織づくり p.157 10分
第9章 個人主義とその限界 p.173 10分
第10章 献身と意義 p.189 10分
第11章 未来に対する心構え p.205 11分
第12章 道徳の衰退と革新 p.223 13分

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