とりあえず「すみません」と謝る日本人の深層構造を解説している本。
何事も曖昧にしておこうとする日本人のコミュニケーションは、国際的にはなかなか理解されない。しかし、こうした日本人の体質にも良い点があるとする。欧米のように自己主張し続け、対立が絶えないのに比べ、日本は寛容である。
日本型コミュニケーションのメリット、デメリットを理解し、空気を読める人になる。
日本人は、どちらの責任かをはっきりさせず、双方の面子を立てながら「場」の雰囲気を良好に保とうとする。
何かあった時には、とりあえず謝るのは、その「場」の雰囲気が和やかになって、物事がスムーズに運ぶからである。
著者 榎本 博明
1955年生まれ。MP人間科学研究所代表 心理学博士 東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。川村短期大学講師、大阪大学大学院助教授、名城大学大学院教授等を経て、MP人間科学研究所代表。 産業能率大学、システムブレーンでも心理学をベースにした企業研修・教育講演を行う。
週刊 東洋経済 2012年 5/5号 [雑誌] |
TOPPOINT |
週刊ダイヤモンド 2019年 1/12 号 [雑誌] (変わります! ニッポンの「酒」) 天狼院書店店主 三浦 崇典 |
週刊東洋経済 2019年1/12号 [雑誌](“移民”解禁) スコラ・コンサルタント プロセスデザイナー代表 柴田 昌治 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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プロローグ 日本人はいやらしいか | p.3 | 13分 | |
第1章 蔓延する「すみません」 | p.25 | 13分 | |
第2章 日本語は油断ならない | p.47 | 22分 | |
第3章 言いたいことは言わない日本 | p.85 | 21分 | |
第4章 いやらしさの裏側 | p.121 | 18分 | |
第5章 空気が国を支配する | p.153 | 13分 | |
第6章 ホンネに敏感な日本、タテマエ主義の欧米 | p.175 | 13分 | |
エピローグ わかりにくさの深層に | p.197 | 11分 |