人生のキャリアプランにも、スタートアップ企業のような戦略を取り入れるべきであると説く自己啓発書。
起業に関する内容ではない。
著者は、リンクトインの創業者であり、フェイスブックやジンガなどに投資してきた投資家。
テクノロジーの進化、グローバリゼーションにより、仕事をする環境は変化している。誰もが起業家精神を持ち、自分のキャリアプランを考えようとしている。人脈こそ宝であるとし、自己実現の秘訣を紹介しています。
テクノロジーの進歩により、かつては苦労して知識や技能を身に付ける必要のあった仕事がオートメーション化されてきた。グローバル化に伴い、企業は海外への外注が容易になり、働き手は世界中の大勢と仕事を奪い合うことになった。私たちが属する人材市場は、後戻りの利かない変化にさらされている。
失業した時や仕事に不満がある時だけ職探しをするのは時代遅れとなり、絶えず新しい仕事に出会う機会をつくることが欠かせなくなった。賢く人脈づくりをする時代になった。
どんなタイプの組織に勤めていても「自分のキャリア」をスタートアップと同じように舵取りしているつもりで発想し、行動する必要がある。情報が乏しくヒト・モノ・カネの足りない状態で、時間に追われながら判断を下す。何の保証も安全網もないから、リスクを取ることになる。起業家が会社を興して成長させようとする時の環境条件は、私たちがキャリアを築こうとする時の条件と同じである。
スタートアップは、自分の持つ資産や大志、市場環境を見極めて、競争する上での強みを築く。融通性があって反復の利くプランを立てる。業界全体に、たとえ会社がなくなったとしても残るような人脈を張り巡らす。
今の世の中で仕事上の成功を手にするためには、スタートアップの戦略を取り入れる必要がある。
著者 リード・ホフマン
1967年生まれ。リンクトイン 共同創業者兼会長 世界的に著名な起業家にして投資家。ペイパルの創業時から取締役会に名前を連ね、上級副社長も務めた。現在はシリコンバレーの主力ベンチャー・キャピタル、グレイロック・パートナーズの共同経営者を兼ねる。フェイスブックやジンガなど、100 社を超えるテクノロジー企業に早い段階から投資を行っている。
著者 ベン・カスノーカ起業家 数々の受賞歴を持つ起業家にして著述家でもある。『ニューズウィーク』に寄稿するほか、CNN、CBS の『ジ・アーリーショー』、CNBC などのテレビ番組にも出演している。リンクトインで会長秘書を務めた経験もある。 『ビジネスウィーク』から「アメリカ最高の若手起業家」のひとりに選ばれた。
帯 MITメディアラボ所長 伊藤 穰一 |
日経ビジネス |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
tokuriki.com 徳力 基彦 |
日本経済新聞 日本総合研究所執行役員 井熊 均 |
日本経済新聞 2回目 神戸大学教授 忽那 憲治 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
第1章 人はみな起業家 | p.11 | 19分 | |
第2章 競争するうえでの強みを培う | p.39 | 17分 | |
第3章 順応へのプラン | p.65 | 27分 | |
第4章 持つべきは人脈 | p.105 | 47分 | |
第5章 飛躍への戦略 | p.175 | 27分 | |
第6章 賢くリスクをとる | p.215 | 16分 | |
第7章 人脈は知識の泉 | p.239 | 22分 | |
おわりに | p.271 | 4分 |
「リーン・スタートアップ」とは、起業家であり、現在はハーバード・ビジネス・スクールにも籍を置くエリッ…
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