京都大学で瀧本教授が教えている「交渉の授業」をまとめて紹介している本。
「現実を動かす」には、複数の人間が話し合い、合意を結ぶ必要がある。そのための手段として「交渉」の大切さを説き、交渉の基本を説明している。
■社会を動かすにはお金も大切
人間の頭脳や手作業を必要としない工程は、ほぼすべて機械に置き換わっていく。しかし、今のところ、「交渉」はどんな高性能のコンピュータも代替できない仕事である。今後、付加価値を持つビジネスはすべて交渉をともなうものになる。
交渉には「ロマン」と「ソロバン」という2つの側面がある。
・ロマン:ビジョンや夢、未来の目標
・ソロバン:ロマンを達成するために必要となる手間や労力、時間、金銭
複数の人が集まって一つの目標に進む時、大きなビジョン(ロマン)と、それを実現させるためのコスト計算(ソロバン)が大切になる。そして、交渉がそのロマンとソロバンをつなぐ役割を果たす。
言葉こそが最大の武器である。もし本気で世の中を変える力を身に付けたいと思うならば、まずは言葉を磨くこと。
著者 瀧本 哲史
京都大学 客員准教授 大学卒業後、助手経験を経てマッキンゼーに転職。独立後、企業再生として日本交通の再建などを手がける。エンジェル投資家など、多彩な顔を持つ。
マインドマップ的読書感想文 smooth |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
週刊 ダイヤモンド 2012年 7/21号 [雑誌] 早稲田大学政治経済学術院教授 若田部 昌澄 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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ガイダンス なぜ、いま「交渉」について学ぶ必要があるのか? | p.5 | 27分 | |
1時間目 大切なのは「ロマン」と「ソロバン」 | p.61 | 24分 | |
2時間目 自分の立場ではなく、相手の「利害」に焦点を当てる | p.101 | 20分 | |
3時間目 「バトナ」は最強の武器 | p.135 | 30分 | |
4時間目 「アンカリング」と「譲歩」を使いこなせ | p.185 | 31分 | |
5時間目 「非合理的な人間」とどう向き合うか? | p.237 | 37分 | |
6時間目 自分自身の「宿題」をやろう | p.299 | 20分 |