仕事につながる人の見抜き方
名刺の「肩書き」は、そもそもその人のすべてを表している訳ではない。名刺が表すのは、勤務先と肩書きだけで、その人に決定権があるのか、良い人か悪い人かなどは書かれていない。名刺交換で覚えておくべきポイントは次の通り。
①「元◯◯」の肩書きは無視する
「元◯◯」「相談役」「顧問」「新規事業企画室長」「参与」といった肩書きからは、実際の影響力はわからない。
②肩書きがズラリとあれば、宛先から相手が注力している仕事を探る
1枚の名刺に肩書きがズラズラとたくさん書いている場合、「郵便物をどこに送ったらよろしいですか?」「アポイントを頂くにはどちらへご連絡したらよろしいですか?」と聞く。
③プライドだけの肩書きに騙されない
定年退職後、「◯◯大学客員教授」「◯◯大学非常勤教授」といった肩書きを、コネで得ているだけの人は意外に多い。
④「顔と姿勢の良い人」を見つける
たくさんの人が集まる場所では、「本当にデキる人」と名刺交換する。見分けるには、顔の表情と姿勢を見る。
⑤相手が自分に関心を持っているかを把握する
相手が好意や関心を持てば、名刺交換の瞬間でも、相手は目を凝らし、笑顔で次の質問をしたりする。
⑥ヒマな人のところに長居しない
目当ての相手が、誰と話しているかに目を凝らし、ハズレの人に時間を割かない。会場中の誰とも話していない人は、たいてい相手が見つからないか、相手から見つけてもらえない人。
⑦主役の場所にいる人に話しかける
交流会では、ビジネスで上昇気流に乗っている人は、ひな壇や会場の中心に集まる。
人脈をつくるための心得
①相手が「何を話したいか」を読み取る
相手が「何を話したいか」を読み取り、話題を判断すること。それは、名刺の肩書きから瞬時に判断できる。相手の誇りに思っていること、相手が詳しいこと、相手の仕事を質問する。
②日頃の情報収集を怠らない
相手が「話したい」と思っていることを聞くには、日頃の「情報収集」が大切。その場面で、相手への関心や気遣いを示すタイミングを逃さないこと。
③読めない名前は聞く
名刺を見て、知らない名前、読めない漢字があったら、ちゃんと読み方を聞くこと。名前から話に花が咲くこともある。
④相手を先入観だけで判断しない
名刺の職種だけで、先入観をもたない。相手の真価を読み間違えてしまう。
⑤相手との間に橋をかける
これから会う相手は、何に喜び、何に困っているのか、会社がどんな場所にあるのか、といったことを予め知っておく。
⑥肩書きをリスペクトし、それを伝える
人は誰でも、自分を認めてくれる人が好き。「言葉」「声」「顔の表情」で相手への尊敬の気持ちを伝える。
⑦名刺について質問する