人に好かれる最も効果的な方法は、まず聴きに徹することである。80聴いて、20話すぐらいのつもりで丁度良い。

・人に好かれる方法
①初対面で無心であれ
②批評癖を直す
③人の美点・長所を見る
④世の中の動きに注意を払う
⑤好悪を問わず、人に誠を尽くすこと

・人に嫌われる方法
①相手の話をゆっくり聞いてやらない
②自分のことばかりしゃべる
③相手の話をすぐにさえぎる

若い内は、メンターを探すことに加え、意識的に人脈を広げておくことも需要である。それも、できるだけバラエティに富んだ人脈の方がいい。自分のビジネスと異質の世界の人間との交流は、思いがけない知識や情報を与えてくれる。

ビジネスパーソンの差別化はアフターファイブと週末で決まる。こうした時間をなんとなく過ごすのではなく、学校に通って専門知識を深めるとか、質の高い交流会に出て人脈を広げたりして、刺激を得る必要がある。

①同業他社や得意先などとの会合や勉強会、仕事以外の同窓会など積極的に参加する
②「面白い人いない？」といった具合に、友人や知人に紹介してもらう
③講演会や外部セミナーなどを探し、熱心な受講生と親しくなる

コカ・コーラを世界的なブランドに育て上げたロバート・ウッドラフは「最も重要な言葉、最も重要でない言葉」という素晴らしいメッセージを残している。

・最も重要な言葉
①私が間違ったことを認めます
②あなたはいい仕事をした
③あなたのご意見は？
④どうぞ
⑤ありがとう
⑥われわれ

・最も重要でない言葉
「私」

ビジネスで成功するためには、「私」ではなく「あなた」を前面に押し出すことが重要である。

①相手の名前を覚えて口に出す
ある心理学者は、「この世の中のありとあらゆる音の中で、人間の耳に最も気持ちよく響く音は、自分の名前である」と断言している。その大切な気持ちよく響く名前を覚えていて、会話の中に入れてくれる人に対しては、好意を持つようになってくるのは自然な気持ちと言えよう。

②肯定的な会話を重ねる
最初の挨拶の時に相手のいい点を見つけて軽く褒める。自分や会社のことを褒められれば、相手は言葉の上では謙遜しても、内心では「イエス」と答えているはずである。それを何度か繰り返している内に、自然といい感情の交流ができるようになってくる。

さらに具体的な話に入ってからも、お互いに「イエス」と言い合えるように話を持っていく工夫をすること。仮に相手は否定的な発言をしてきても、「あなたの言いたいのはこういうことですか」と「イエス」と回答できるような話し方をする。