ボストンコンサルティング、A.T.カーニー、ヘイ・グループ等の外資系コンサルティング・ファームで「わかりやすいスライド」の作成方法を教授してきた著者が、そのテクニックを紹介。事例も豊富で、すぐに使える内容になっている。
■スライドの構成要素
スライド作成とは究極のところ、ビジネスを「より早く、より正確に、より少ない労力」で推進するために営まれるコミュニケーションの補完行為である。スライドを作成するにあたり、まず知っておくべきことは、基本となる構成要素とレイアウトである。
①メッセージ:スライドで最も言いたいこと
②グラフ/チャートのタイトル
③グラフ/チャート
④脚注:内容理解に当たって留意しておくべき点
⑤出所
⑥ページ番号
作成にあたっては、受け手のコンディションを想定して「文字の大きさは12p以上」「メッセージは2行以内」で。
■「何を言いたいのか」を明確にせよ
スライド作成においては、「何を言いたいのか=メッセージ」を明確化することが重要である。良いメッセージは、次の3つの条件を満たす。
①1スライド1メッセージとなっている
②明快な主張がある(=ポジションを取っている)
③短い(=ポイントが明確である)
スライド作成にあたっては、「いかにスライドをシンプルにするか」を意識すること。問題は情報量の少なさではなく、多さにある。情報量が一定量を超えると、それはノイズとなり、相手の理解度は下がる。
著者 山口 周
1970年生まれ。ヘイグループ ディレクター 電通、ボストン コンサルティング グループ、A.T.カーニー等を経てヘイ・グ ループに参加。グローバル組織のデザイン、組織開発、リーダーシップ開発、キャリ アデザイン等のプロジェクトに従事。 コンサルティング・ファームで新卒学生&中途採用者に対するトレーニングの一環として「わかりやすいスライド」の作成方法を教授してきた。グロービス・マネジメント・スクールパートナー・ファカルティ。
マインドマップ的読書感想文 smooth |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
週刊 ダイヤモンド 2012年 12/8号 [雑誌] 紀伊國屋書店新宿本店第2課係長 水上 紗央里 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 2分 | |
PART1 スライド作成の基本 | p.9 | 11分 | |
PART2 グラフの作り方~数値を視覚化する~ | p.29 | 30分 | |
PART3 チャートの作り方~概念や関係構造を視覚化する~ | p.81 | 21分 | |
PART4 シンプルなスライドに磨き上げる | p.117 | 13分 | |
PART5 練習問題 | p.140 | 10分 | |
「おわりに」に代えての、長いお願い | p.158 | 1分 |
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