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2012/12/11更新

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック

  • 山口 周
  • 発刊:2012年10月
  • 総ページ数:159P

114分

4P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

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メッセージの3条件

スライド作成においては、「何を言いたいのか=メッセージ」を明確化することが重要である。良いメッセージは、次の3つの条件を満たす。

①1スライド1メッセージとなっている

②明快な主張がある(=ポジションを取っている)
分析した結果のデータのみを提示して、示唆や解釈を提示しないのは、相手に解釈を委ねること。自分の意見を主張しなければ、コンペにも負ける。

③短い(=ポイントが明確である)
文字数は30字程度、長くても60字以内。

メッセージを作る時は、まず「とにかく自分が言いたいこと」を書き出し、それを順番に並べてストーリーを作る。ポイントは相手が興味深いと思ってくれるか意識すること。

グラフ作成のテクニック

・実数値、構成比、指数値、それぞれに適したフォーマットを選ぶ
ex.不適な組合せ:実数値と円グラフ、構成比と折れ線グラフ、指数値と円グラフ、面積図

・数字上のボリュームの違いを視覚化する
・2つのデータを1つのグラフにまとめる。但し、多用しない
・「線を濃くする」「網かけする」の2つで訴求ポイントを明確にする
・円グラフは細かい差異を把握できないため、基本的に避ける

チャート作成のテクニック

・「縦と横」の軸で情報を整理する
・情報の並び順は「カテゴリー」「時間」「場所」「五十音」「連続量」で整理する
・チャートの軸とメッセージは一致させる
・スライドに同じ言葉を何度も登場させない
・矢印を利用する場合、起点と着点を明確にする

・「近接の要因」を用いる(近くにあるものは同じグループとして認識してしまう)
||  ||  ||  ||

・「閉合の要因」を用いる(互いに閉じ合っているものは1つのグループと認識されやすい)
) ( ) ( ) ( ) ( ) (

・グーテンベルグ・ダイアグラムを意識する
(スライド上の視線の移動経路は左上から右下へ向かう。そのため右上の領域は注意のレベルが低下する)

・まず紙でデッサンした後、パワーポイントに向かう
・基本的に白と黒の2色のみ使用。強調箇所のみ3色使用する

シンプルなスライドに磨き上げる

・情報を盛り込み過ぎない
・SN比(信号と雑音の比率)を高め、必要な情報のみ効率的に伝える
・インクの量を意識して減らす
・グラフの目盛りは3〜5程度に抑える

・「相手が何を知っていて、何を知らないか」を整理して、メッセージを作る
①相手に「Surprising」な情報がなければ、資料は余り意味がない
②相手にとって違和感「Wrong」な情報であれば、認識を覆すデータ量が必要