トヨタの整理術
①「モノの放置」を放っておかない
「いるもの」と「いらないもの」を分け、「いらないもの」は捨てるという「整理」が意識されていないから、モノの放置が生まれる。
②捨てる「判断基準」を持つ
トヨタでは捨てる判断基準の一つを「時間」に基づいて定めている。
・いま使うもの(今日、明日)
・いつか使うもの(1週間、1ヶ月)→期限を過ぎたら処分
・いつまで経っても使わないもの→すぐに捨てる
「いつか使うもの」には期限を設け、できるだけ短く切るようにする。
③人を責めず、「しくみ」を責める
人は「モノを隠したがる」心理を持っている。何か失敗を責めるたびに、ミスを隠そうとする。よって捨てるためのルールを作ることが大切である。
④「壁ぎわ」や「陰」となっている部分をチェックする
「いらないもの」か判断に迷い、扱いに困るものは、人目のつくようにする。
⑤必要なものを必要なだけ持つ
仕事や作業の偏りを減らすことで、「いらないもの」を抱え込まない、作らない。
⑥「先入れ先出し」で整理する
⑦モノが一定量になってから注文する「発注点」を定める
⑧「使わないもの」「使えないもの」を赤札を貼って、明らかにする
トヨタの整頓術
①モノの置き場は「人の動き」をもとに決める
よく使うものが離れた場所に置いてある、一緒に使うものが別々のところに置いてあるといった手間がゼロになるようにモノの置き場を決める。
②よく使うものは、体のワキが空かずに手に取れるところに置く
一番負担をかけずに効率よく体を動かせるのは、手の届く範囲である。
③「使う頻度」で置き場を決める
・よく使うもの→デスク周りや近くの棚に置く
・1週間、1ヶ月に1度→少し離れた棚に置く
・半年に1度以上→資料室や倉庫に置く
④「使う頻度」が低いものはシェアする
毎日使うものは個人管理。3日に1度しか使わないものはシェアする。
⑤モノの定位置を決めるために、区画線を引く
区画線とは、モノの置き場を定め、それを誰が見てもわかるように表示した線のこと。まずは線を1本引いてみることから始め、現状をよく見た上で、修正をかけていけばいい。
⑥他人が30秒で探せるように定位置を決める
不特定多数の人が使うものは、定位置を決め、必ずそこに戻す事が不可欠。
⑦モノの定位置を明示する
・紙に書いて貼り出す
・棚にシールを貼って、中に何が入っているかを書く
・ロッカーや棚に使用者の名前を書いた札をつける
・「マップ図」を掲示する
⑧モノの「住所」を決める
トヨタでは「モノをどこに収納するか」を定めて管理を徹底している。