若者たちを中心に人気急上昇中の無料通話・無料メールアプリ「LINE」の人気を分析した本。
なぜ、LINEが短期間で3000万人以上のユーザーを獲得できたのか?
LINEのどこが優れているのか?
他のサービスと何が違うのか?
LINEについて詳しくなります。
■LINEの概要
LINEは、最初スマートフォン・携帯電話向けの無料のテキストチャットのアプリとして、2011年6月に登場した。2012年3月末時点において、LINEのユーザー数は国内1056万人と発表され、2012年10月末時点では3200万人を超えている。(全世界で約7000万人)ユーザーは、全世界で毎月500万人のペースで増えている。
LINEを企画・開発する「NHN Japan」が公表した調査結果によると、男女比は男性51%:女性49%。職業は会社員38.5%、学生30.3%。年齢別で見ると、12〜19歳16.5%、20〜24歳22.6%、25〜29歳21.9%と、30歳未満の年代で過半数を占めている。
若者の間では抜群のアクティビティを誇り、まさにインフラのように使われている。
■LINE成功の鍵
LINEを機能から見た場合、競合になっていたのはTwitterやFacebookといったSNSではなく、Skypeに代表される無料通話、チャット系のアプリだった。「テキストチャット」というサービスは枯れているようでいて、実はスマートフォン向けのアプリでは熟成しているサービス領域ではなかった。そのため、そのサービスにも勝機はあったはずである。
アーリーアダプターから徐々に攻めるのではなく、有名なタレントを使ったテレビCMを流して、ボトムから一気に流れを作り、受け皿となるユーザーベースを急拡大し、にぎわいを一気に演出したのがLINEの成功の鍵だった。言うなれば、戦略で差が出たのである。
著者 コグレ マサト
1972年生まれ。ブロガー インターネットで収集した気になるモノとコトを、ひとまわり拡張して提供し続けるブログ「ネタフル」管理人。 コンテンツ制作会社、インターネットサービスプロバイダー、ウェブ制作会社を経てブロガーに。「ネタフル」の月間アクセス数は120万を超える。 アルファブロガー2004、アルファブロガー2006に選ばれる。第5回WebクリエーションアウォードWeb人ユニット賞受賞。
著者 まつもと あつし1973年生まれ。ジャーナリスト・コンテンツプロデューサー ASCII.jp、ダ・ヴィンチ、ITmediaなどに寄稿、連載を行いながら、東京大学大学院情報学環博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。DCM(デジタルコンテンツマネジメント)修士。
マインドマップ的読書感想文 smooth |
情報考学 Passion For The Future 橋本 大也 |
週刊 東洋経済 2012年 12/22号 [雑誌] |
tokuriki.com 徳力 基彦 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.3 | 2分 | |
第1章 世界中で数千万人が熱中するLINE | p.13 | 12分 | |
第2章 これまでのネットサービスとの違い | p.39 | 20分 | |
第3章 LINEでつながる人、つながらない人 | p.81 | 11分 | |
第4章 スマホシフトがもたらす課題 | p.105 | 23分 | |
第5章 LINEはどこへ向かうのか | p.153 | 12分 | |
第6章 LINEが示すインターネットの未来 | p.179 | 23分 | |
おわりに | p.227 | 2分 |