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人の心を動かすには、どうすればいいのか?

企業買収の物語を通じて「どのように人を動かすのか」について、多くの教訓を与えてくれる本。リーダーシップの本質を学ぶことができます。


■あらすじ
高品質な椅子の製造・販売会社アレン&オーガスティンの経営は、いまや厳しい局面に瀕していた。マーティングループのM&A部門に配属されたベンに課された仕事は、この会社の買収を成功させることだ。それも円滑に。

アレン&オーガスティンには、社員持ち株制度があり、社員全員が株を持っている。つまり、社員500名全員がこの会社のオーナーだ。ベンは、500人全員にイエスを言わせなくてはならない。

共同創立者のアレン、その弟オーガスティン、製造部門の責任者であるフランク、そして財務及び人事部門の責任者であるカレン。この4人の役員の心を動かす事ができたら、この会社を買収できる。ベンにはそれがわかっていた。

ベンは1週間後のミーティングで全社員に、買収に賛成か反対かを問う事になる。それまでの数日間に、4人のリーダー達と会い、意見を交換していく。

ベンは、人気マーケティングコンサルタントで友人のクレアに会い、エルおばさんを紹介される。エルおばさんは、その買収を提案する500人に対して、何を提供できるのかを問う。そして、人を動かすためのアドバイスをしていく。

超短要約

■ひとを動かす技術
①ビジョンを持つ
・意識で人を導く。
・ビジョンを思いつくのは誰でもできる。難しいのは、それを持ち続けること。
・事業や何かをゼロから立ち上げるには、ゆるがぬ信念を持って行動せねばならない。
・自分の行く先を、常に心の目で見続けること。
・自分の志の原点を決して忘れてはいけない。

②人をつくる
・心から人を導く。
・譲れば譲るほど、力が生まれる。
・影響力の本質は、押すことではなく、引くこと。
・如才なく振る舞うことは、結局は強さにつながる。
・その人にふさわしい仕事を与えること。大概、みな期待された以上の結果を出す。

③すべき仕事をする
・直感で人を導く。
・自分のビジネスを知り尽くす。
・豪快に謙虚であれ。
・地に足をつけておく。
・自ら泥まみれになる。
・そして、自分を信じること。

④自分の立ち位置をはっきりさせる
・魂で人を導く。
・言葉で伝わるものはごくわずか。行動で伝わるものはそれ以上だが、一番伝わるのは、自分が何者であるかという自分のあり方である。
・能力は大事だが、それ以上に大事なのは人格である。
・人格とは、出来事が魂にひっかき傷をつけた時に作られるもの。
・自分の大きさの分だけ、人を導く事ができる。そして自分に許した分だけ、人は大きくなれる。

⑤責任を共有する
・相手自身に導かせる。
・大切なのは、自分の事ではなく、相手がどうなるかである。
・リーダーは、人々の大事な思いを託されているが、自分こそ大事な存在だと思ってはいけない。
・影響力を高める最良の方法は、それを手放すことだ。

著者 ジョン・デイビッド・マン

作家 ビジネスとリーダーシップに関して25年以上にわたって執筆活動を続けている。

著者 ボブ・バーグ

経営コンサルタント 伝説的なトップセールスマン。影響力の行使に関する第一人者で、30年以上のキャリアを持つ大ベテラン。講演家としても人気を博し、全米の企業や団体を中心に活動をおこない、公私ともに役立つ対人関係の技術を伝授する。 世界中で講演活動をしており、フォーチュン500社を含む企業から現代トップの思想的指導者、元大統領を含む政治的指導者など多くの著名人や組織に助言を行っている。主なクライアントはゼネラル・エレクトリック、リッツ・カールトン、レクサス、アフラック、全米不動産協会。 「人生の成功は専門技術が1割、対人関係が9割」が持論で、「21世紀のデール・カーネギー」の異名をとる。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
サウスウエスト航空名誉会長 コリーン・バレット
帯2 帯2
ザッポスCEO トニー・シェイ
帯3 帯3
元Yahoo!副社長 セス・ゴーディン
帯4 帯4
インジョイ・グループ創立者 ジョン・C・マクスウェル

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1章 1週間で500人から「イエス」を引き出す p.17 6分
第2章 自分が「与えられるもの」を知る p.31 6分
第3章 「原点」と「ビジョン」を見つめる p.45 7分
第4章 引く p.61 7分
第5章 相手の「力」を引き出す p.77 10分
第6章 「説得」しない p.99 13分
第7章 仕事を知り尽くす p.127 5分
第8章 自ら泥にまみれる p.139 10分
第9章 「価値観」を明確にする p.161 7分
第10章 「ありのままの自分」をさらす p.177 7分
第11章 「4つの柱」で人を動かす p.193 6分
第12章 「ひとつ上の視点」に立つ p.207 6分
第13章 相手に決めさせる p.221 7分
第14章 自分を手放す p.237 8分

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