現地で伸びる人の6つのマインド
①自分だけの情報をつかむ
アジアの都市は変化が激しく、日本にいる以上に自分が足で稼いで手に入れた一次情報が重要になってくる。
・日本人コミュニティから抜け出す
・趣味などの「好きな事」から情報を得る
・変化を感じるため、何度も同じ場所へ行く「定点観測」をする
②「答えのない世界」を楽しむ
どんなに綿密に準備してもトラブルは次々発生するし、物事は思い通りには進まない。一方で、思いがけない人が助けてくれるなど、嬉しい想定外もある。そんな「わからない」事を楽しむ気持ちが次へのステップを生み出す。
③「三年で帰る」意識を捨てる
「どうせ三年で帰るから」と思っている人はその態度が透けて見えてしまう。その地で新しいキャリアをつくる覚悟で働くのとそうでないのとでは、たとえ数年間でも大きな差がつく。基本的にはアジア市場で戦っていくためには、長期的にその市場にコミットする必要がある。現地での商習慣の違いに慣れ、人脈を形成するにも時間がかかる。短期的な商売の仕方で儲かる市場ではない。「すぐに帰るから」という意識を捨て、覚悟を決めて臨めば、現地の人も市場もそれにふさわしい関係を結んでくれる。
④「会社の看板」を外して働く
アジアで働く上では、企業同士の仕事であっても、個人の信頼関係が果たす役割が非常に大きい。これは、日本における「あの人が担当者なら安心」といった感覚をはるかに超えたものだ。個人的な信頼関係がなければその仕事は良いものにはならないし、必要な情報すら得られない。
・「人並みかそれよりちょっと上」というものを三つ掛け合わせ自分の売りを作る
・地域文化に浸かり、自分を売り込み、社外の優秀な人と知り合い、仕事をする
⑤意思決定のスピードを三倍にする
グローバルビジネスでは「契約まで一ヶ月かかるなら多少価格が高くても一週間で決まる他社に発注する」というケースも多い。いちいち「日本の本社の確認をとります」と言っていては、欧米や中国・韓国のライバルに負けてしまう。まずは「現在の意思決定のスピードを三倍に上げる」事を目安にして、意識と体制を変える必要がある。
・海外の企業では最終的な決定権はトップにあるため、決定権を持つ人と仕事をする
・「熱意・理論・根回し」で意思決定を獲得する
⑥「言葉の力」を意識する
人を動かすためには、自分の思いを言葉にし、それを自分なりの形で伝える事が重要だ。特にグローバルの環境ではバックグラウンドを理解し合っていない人に自分の思いを伝え、理解してもらわねばならない場面が増える。