はじめる
才能の出発点は、自分のアイデンティティを一流の人や団体と結び付けてモチベーションに火をつける短くて強烈な出会いだ。
・なりたい人を見つける
モチベーションに火をつける方法の1つは、なりたい人を毎日じっと見つめて、そのイメージを鮮明に脳裏に焼き付ける事である。写真や動画など効果的。
・1日に15分を使ってスキルを脳に刻み込む
スキルを脳に刻み込むカギは、じっくり見たり聴いたりする事によって、そのスキルを実行しているような気持ちになる事だ。
・遠慮なく盗む
スキル向上は情報の吸収と応用によるもので、最高の情報源は超一流のエキスパート達だ。従って、彼らからそれを盗めばいい。盗む時は全体的な印象ではなく、具体的な要素に集中する。例えば、ゴルファーのバックスイングの頂点での左肘の角度、歌手が高音を出す時の唇の形と張りなど。
・すすんでバカになる
「背伸び」をして失敗し、再び「背伸び」をする事が、脳の中に新しい神経回路を作る唯一の方法である。
・ハードスキルかソフトスキルかを見極める
ハードスキルは、いつもできるだけ正確に行われる行為。ソフトスキルは、同じ事を完璧にするのではなく、状況に柔軟に対処するスキルを指す。長期的に見ると、才能を開発する上で、基盤となるハードスキルの方がより重要である。ハードスキルを身につけるには、注意深く、丁寧にミスを修正するのがポイントだ。1回に単純な動作を行い、繰り返しによって完璧に仕上げてから次に進む。
スキルを伸ばす
深い練習のカギは「背伸びをすること」である。現在の能力を超えて自分を伸ばすために、スイートスポットと呼ばれる困難なゾーンを体験する事だ。
・スイートスポットを見つける
現在の能力の限界を記録し、それを少し超える事を目指す。
・腕時計をはずす
練習に費やした時間を計るのではなく、「背伸び」と「繰り返し」の数を数える。例えば「ピアノを20分間練習しよう」ではなく、「新しい曲を集中的に5回繰り返して練習しよう」と言い聞かせる。
・あらゆる動きを細分化する
まず全体を見て、それを最小の要素に細分化し、そして復元する。それを繰り返す。「局所的な完璧さ」を毎日目指す事だ。
・1週間に1時間より、1日に5分を選ぶ
毎日の練習は、5分間でも脳の成長を促進する。カギは集中力と、どんなに小さなミスでも認識して修正する事だ。
上達を維持する
繰り返しはスキルを伸ばすための最も効果的な方法である。なぜなら、脳の神経回路を高速かつ正確にするからだ。
・新しい習慣を身につける
脳は、神経回路を破壊するのが不得手。悪習慣を直すには、それを打ち消す新しい習慣の確立に労力を使う。新しいスキルを身につけるためには、少なくとも8週間はかかる。