コトラーが低成長時代における企業戦略の指針を提示。企業は、成長機会を求めて、戦略的にマーケティングに取り組む必要があると説く。
■企業の成長とは何か
低成長経済下で、企業は、いかにして繁栄に結びつく成長計画を立てるべきなのか。企業目標の成長という時は、収益性の高い成長を意味する。短期的には難しくても、長期的には高い収益を上げる事である。もう1点大切な事は、持続可能な成長である。これは、企業がそのパートナーを援助し、かつ地球の天然資源の維持のために支援する事を意味する。
企業が安定した成長をするためには、明確な目標とゴールを持つのが最善の方法である。かつ、すべてのステークホルダーがそのゴールの到達に対して一生懸命で熱意を持っている事である。
■持続的成長のための8つの途
低成長経済下で事業が停滞しても、最も有望視される8つの成長への途を探す事で収益を上げる事ができる。
①マーケット・シェアを築いて成長する
今日、企業が直面している問題は、魚が十分にいないのに、漁師は多すぎる、という事である。すべての企業は、さらに良い条件を提示して競合他社に勝つための努力をすべきである。市場を正確に定義し、顧客の新規取り込みが見込める競合他社を見定める必要がある。競合他社が抱える顧客に対して、自社の方が良い結果を出せる事を示す必要があるのだ。
■8つの成長戦略
低成長経済下で事業が停滞しても、最も有望視される8つの成長への途を探す事で収益を上げる事ができる。
①マーケット・シェアを築いて成長する
②コミッテッド・カスタマーやコミッテッド・ステークホルダーを増やして成長する
③強力なブランドを築いて成長する
④新製品、新サービス、そして経験を革新して成長する
⑤国際展開による成長
⑥合併、買収、アライアンス、そしてジョイントベンチャーによる成長
⑦社会的責任の卓越した評判で成長する
⑧政府およびNGOとの提携による成長
著者 フィリップ・コトラー
1931年生まれ。ノースウェスタン大学ケロッグ・スクール教授 「近代マーケティングの父」として広く知られている。ウォールストリート・ジャーナル紙の最も影響力のある経営思想家ランキングで上位6人の一角を占めている。 顧客のセグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングを説くSTP理論や、マーケティングの4Pにpeople・processes・physical evidenceを加えた7P理論などが有名。
著者 ミルトン・コトラーコトラー・マーケティング・グループUSA チェアパーソン フィリップ・コトラー教授の実弟。コトラー・マーケティング・グループ・チャイナのチェアパーソンも務める。コトラー・マーケティング・グループは中国においてもっとも注目度の高いコンサルタント企業であり、同氏は「China Business Press」にたびたび寄稿している。
帯2 ミンドレイ・グループCEO ハン・シュ |
帯4 ハインツCEO ウィリアム・R.ジョンソン |
PRESIDENT (プレジデント) 2013年 9/30号 [雑誌] 住友生命保険社長 佐藤 義雄 |
Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2014年 01月号 [雑誌] |
帯 ハイアール・グループ創業者 ルイ・ミン・ザン |
帯3 IBMグローバル・ビジネス・サービス副社長 キャサリン・M.ホワイト |
日本経済新聞 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
序章 成長への8つの途をマスターするために | p.1 | 17分 | |
第1章 マーケット・シェアを築いて成長する | p.27 | 24分 | |
第2章 コミッテッド・カスタマーやコミッテッド・ステークホルダーを増やして成長する | p.63 | 20分 | |
第3章 強力なブランドを築いて成長する | p.93 | 23分 | |
第4章 新製品、新サービス、そして経験を革新して成長する | p.127 | 44分 | |
第5章 国際展開による成長 | p.193 | 19分 | |
第6章 合併、買収、アライアンス、そしてジョイント・ベンチャーによる成長 | p.221 | 19分 | |
第7章 社会的責任の卓越した評判で成長する | p.249 | 19分 | |
第8章 政府およびNGOとの提携による成長 | p.277 | 22分 | |
エピローグ | p.309 | 8分 |
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