グローバル競争の中で、いかに自分の価値を高めるべきか。その答えとして、目標を達成するためのチームをつくる事の重要性を説いた1冊。いかに良いチームをつくるかという考え方が紹介されています。
■仲間をつくれ
世界市場を見ると、あらゆる業界で競争が激化し、産業の浮き沈みのサイクル、ビジネスモデルの耐用年数が、どんどん短くなっている。この企業の栄枯盛衰のサイクルが極端に短期化した事によって、一人の人間が生きるために働く40年ほどの現役生活において、ずっと同じ会社で同じ職種を続ける事は、ほとんど不可能になってしまっている。商品だけでなく、「人間のコモディティ化」が始まっているのだ。次々に変わるビジネスモデルの潮流にあわせて、企業の中の仕事はどんどん仕組み化され、国境を越えて、より給料の安い人にアウトソーシングされていく時代になった。
私達は、コモディティ化から逃れ、人間としてより豊かに、幸福に生きるためにどうすればいいのか。その答えこそが「仲間」をつくる事だ。常に複数の緩やかなつながりを持った組織に身を置き、解決すべき課題を見つけて、共通の目標に仲間とともに向かっていくこと。これがグローバル化が進展する時代に、人々が幸福に生きるための基本的な考え方になる。
夢を語り合うだけの「友だち」ごっこは、人生の無駄遣いである。ありがちな「チームワーク」はただの慣れ合いであり、高い目標を達成するためには、チームアプローチの5条件を意識する必要がある。
①少人数である
②メンバーが互いに補完的なスキルを有する
③共通の目的とその達成に責任を持つ
④問題解決のためのアプローチの方法を共有している
⑤メンバーの相互責任がある
自分の人的ネットワークが自分を規定する。友人、仲間は選ぶこと。学校と会社そして仕事と無関係な趣味のサークルこそネットワークのハブである。自分にとってより価値の高い「つながりの場」を見つけるために覚えておくと役に立つのが「弱いつながり」という概念である。自分と全然違う領域に住む人は、これまで自分が知り得なかった知識やネットワークなどを持っている。
ネットワークを構築する前には、まず今の自分が持っているネットワークの「棚卸し」をする必要がある。
・自分が頻繁に会っているのはどういう人か
・たまにしか会わないけれど、自分にとって重要な人は誰か
・どれほど多様なコミュニティに属しているか
・自分の近くにいる人で、別のコミュニティのハブとなってくれそうな人はいるか
著者 瀧本 哲史
京都大学 客員准教授 大学卒業後、助手経験を経てマッキンゼーに転職。独立後、企業再生として日本交通の再建などを手がける。エンジェル投資家など、多彩な顔を持つ。
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日本経済新聞 |
日経ビジネス |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
日経ビジネス Associe (アソシエ) 2014年 01月号 |
週刊 東洋経済 2014年 1/4号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 5分 | |
第1章 秘密結社をつくれ | p.18 | 46分 | |
第2章 本当の「よいチーム」とはなにか | p.100 | 43分 | |
第3章 ビジョンをぶち上げろ、ストーリーを語れ | p.176 | 19分 | |
第4章 よき仲間との出会いのために | p.210 | 40分 | |
第5章 チームアプローチはあなたと世界をどう変えるか | p.280 | 24分 |
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