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2013/12/02更新

言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密

  • 遠藤 功
  • 発刊:2013年10月
  • 総ページ数:220P

141分

4P

  • 古典的
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「ガリガリ君」が売れるにはワケがある

『ガリガリ君』などのヒット商品を連発し、業績を伸ばしている赤城乳業の競争力の源は、社員が何でも言える経営にある。赤城乳業では、なぜ若手社員がイキイキ働いているのか。その仕組みづくりを紹介した1冊です。


■強小カンパニーを目指して
赤城乳業の2012年売上は353億円。成熟化した市場で、6年連続増収を達成した。看板商品である「ガリガリ君」はここ数年驚くほどの勢いで売上を伸ばし、2012年の売上本数は4億3000万本。幅広い層に支持される国民的アイスキャンディになった。

しかし、赤城乳業は決して大企業ではない。小さくても強い。「弱小」ではなく、「強小」を目指す。これが赤城乳業の目指す会社像だ。コーポレートスローガンは、「あそびましょ。」。赤城乳業の秀でた競争力の本質は、その「体質」の良さである。「あそび心」を大切にし、社員1人ひとりが「まじめにあそぶ」事こそが、「良き体質」の表れである。

「強小カンパニー」を実現するためのもう1つのキーワードが「言える化」である。読んで字の如く、社員が何でも自由闊達に「言える」ような会社になるという事である。

超短要約

赤城乳業という会社の特徴は、年齢や肩書きに関係なく、社員が自由闊達にものが「言える」事である。風通しがよく、オープンでフランク、フラットな関係を大切にしている。それを井上社長は「言える化」と呼んでいる。

「言える化」の実践は容易い事ではない。何もしなければ、組織は「言えない化」に陥るのが普通である。赤城乳業で「言える化」が機能し、社員たちが躍動しているのは、次の2つの工夫が行われているからである。

①「言える化」を実践する「場」の設営
②「言える化」を加速する「仕組み」の構築

著者 遠藤 功

1956年生まれ。早稲田大学大学院商学研究科(ビジネススクール)教授 株式会社ローランド・ベルガー日本法人会長 大学での教職、経営コンサルティング活動に加え、講演、研修、執筆など多方面で活躍している。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
プロローグ こんなに面白い会社がまだ日本にはあったんだ! p.13 7分
第1章 躍動する若者たち p.27 16分
第2章 「強小カンパニー」への道程 p.59 14分
第3章 ドリームファクトリーの建設 p.87 12分
第4章 「ガリガリ君」大ブレーク! p.111 13分
第5章 「言える化」こそ競争力 p.137 21分
第6章 自分のために働け p.177 9分
第7章 躍動する若者たち、再び p.195 8分
エピローグ 「アイス」の会社は「愛ス」の会社 p.211 5分

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