技術の発展によって、オフィスにいなくても仕事ができる環境が整ってきた。現在は、まだまだオフィスに縛られた働き方が主流だが、今後はオフィスのない世界がやってくる。オフィスがない働き方について書かれた1冊です。
■オフィスのない世界
世の中ではいま、数千という会社で働く数百万人の人々が、オフィスから離れて働いている。リモートワーク(在宅勤務)と呼ばれるものだ。小さな会社から有名な大企業まで、あらゆる業界の様々な会社がリモートワークに進出してきている。但し、多数派というにはほど遠い。技術は揃っている。世界中の人といつでも簡単にコミュニケーションがとれて、一緒に作業を進められるツールがいくらでもある。それなのに、技術を使う側の人間は、未だに昔ながらの働き方に縛られている。アップデートが必要なのは、どうやら人の気持ちのようだ。
リモートワークは有利な働き方だ。会社は優秀な人材を獲得しやすくなるし、働く人は通勤の苦痛から自由になり、オフィスの騒音を逃れて仕事に集中できる。
■ミーティングとマネジメントがない方が仕事ははかどる
リモートワークがうまくいかないと思い込んでいる人は、大抵2つの事を指摘する。
①みんなと同じ場所にいないと、その場でミーティングができない
②そばで見張っていないと、部下が仕事をしているかどうかわからない
でもそれは全く逆だ。ミーティングとマネジメントのせいで、オフィスでは仕事が進まないのだ。ミーティングがなく、うるさい上司がいない方が、確実に仕事がはかどる。
以前は、リモートワークをするための技術が存在しなかった。しかし、最近になって技術が追いついてきた。オフィスというものが完全に消える事はないかもしれないが、その重要性はすでに下り坂にさしかかっている。オフィスという枠組みがなくなれば、いろんな人が幸せになる。働く場所だって、自由に選べた方がいい。
著者 ジェイソン・フリード
ベースキャンプ創業者兼CEO 同社はオープンソースのウェブ開発フレームワーク「Ruby on Rails」の開発元として有名であり、プロジェクト管理ツール「ベースキャンプ」は世界中で数百万のユーザーに愛用されている。
著者 デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンベースキャンプ共同経営者 ソフトウェアのツールキットRuby on Railsの作成者。Ruby on Railsはツイッター、Shopify、GitHub、Airbnb、Squareなど100万を超えるウェブ・アプリケーションに使用されている。講演者としても活躍しているほか、レーシングドライバーの顔も持つ。
帯 デビッド・アレン社社長 デビッド・アレン |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
帯2 トロント大学教授 リチャード・フロリダ |
帯3 「WIRED」創刊編集長 ケヴィン・ケリー |
PRESIDENT WOMAN VOL.4 (プレジデント8.7号別冊) (プレジデント ウーマン) ソーシャルメディア研究所 代表 熊坂 仁美 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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イントロダクション―オフィスのない世界 | p.8 | 2分 | |
リモートワークの時代がやってきた | p.13 | 20分 | |
リモートワークの誤解を解く | p.55 | 21分 | |
リモートのコラボレーション術 | p.99 | 15分 | |
リモートワークの落とし穴 | p.131 | 11分 | |
リモート時代の人材採用 | p.155 | 18分 | |
リモート時代のマネジメント | p.193 | 15分 | |
リモートワーカーの仕事スタイル | p.225 | 15分 | |
おわりに | p.257 | 2分 |
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報酬主義をこえて 〈新装版〉 (叢書・ウニベルシタス) [Amazonへ] |