ダメな会議を改善するのはどうすればいいのか。
そもそも会議とは何かを定義し、ダメな会議の典型例を解説する事で、本当に意味のある会議とは何かを説明しています。
■ダメな会議の典型例
組織におけるダメなものの象徴となっている会議のダメ出しの典型例は2つある。
①何も決まらない会議
そもそも会議の意義は「ある目的のために決める」事にある。このため「何も決まらない会議」というのは、会議として機能していない事を意味する。何も決まらない会議は、「時間損失」「機会損失」「士気損失」という3つの損失をもたらす。
②決めちゃった会議
決めるにはまだ材料が足りないにもかかわらず決めてしまい、何のために決めたのかわからない会議を指す。決めちゃった会議では決める事が自己目的化してしまい、それが何の目的のために決めたのかわからない結論が出される。
リーダーを待望するより「本当の会議」をしよう。ダメな会議として「何も決まらない会議」、決めてはいるが何のためにそれを決めているのかわからない「決まっちゃった会議」がある。結果として、閉塞感が渦巻く。
そのような時にリーダー待望論が起きがちだが、普通のリーダーが1人で解決できる問題などしれている。リーダーに代わり、大きな問題を解決するのは会議である。本当の会議は、専門化のために細分化して進化する組織の中で、大きな問題の解決を担い、未来に向けて組織や社会を変えていく。
著者 杉野 幹人
1975年生まれ。A.T. カーニー マネージャー 東京農工大学工学部 特任教授 NTTドコモでの新規事業企画、米国駐在(シリコンバレー)、技術開発を経て、A.T. カーニーに参画。消費財、エレクトロニクス、通信、メディア、産業財などの幅広い業界に対して経営コンサルティングを手掛けている。 専門は、経営戦略、マーケティング戦略、新規事業、経営会議支援など。これまでに東京大学EMPのモデレーター、大学やセミナー等での講師も務める。
WEDGE |
TOPPOINT |
週刊 東洋経済 2014年 2/8号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 2分 | |
第1章 なぜ会議はダメなのか | p.9 | 12分 | |
第2章 会議と会議モドキ | p.27 | 27分 | |
第3章 会議の「目的」を考える ダメな会議1 | p.69 | 31分 | |
第4章 会議の「議題」を考える ダメな会議2 | p.117 | 15分 | |
第5章 会議の「資料」を考える ダメな会議3 | p.141 | 19分 | |
第6章 会議の「メンバー」を考える ダメな会議4 | p.171 | 18分 | |
第7章 本当の会議 | p.199 | 12分 | |
おわりに | p.218 | 2分 |