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2014/07/22更新

世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?

184分

4P

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これからの時代を企業が生き抜くための4つのポイント

これからの時代を企業が生き抜くために鍵となるポイントは、企業のサイズを問わずほぼ共通している。「ビジョン」「人材」「コンピタンス」といったキーワードが重要であるのは説明不要だろう。注目すべきは「デザイン」「ルールメイキング」「オープン」「ローカル」の4つである。

①デザイン
「デザイン」は、製品の色やカタチだけではなく、組織や社会のコンセプトやその実現方法、それらをメッセージとして他者に伝えるところまで全てを含んでいる。「プロセスをデザインする」「ユーザーの経験をデザインする」「サービスをデザインする」などというように、デザインという言葉の持つ意味は「色やカタチ」から広くなりつつある。デザインは美的な観点から価値の世界に広がってきた。

こうした、社会、事業、組織のようなものの形以上のものを含むデザインをビッグデザインと呼ぶ。強いブランドにはビックデザインが必要である。なぜならブランドとは「理念を深く考えた痕跡」であるためである。
ヨーロッパのビジネスパーソンは美術館や博物館をリサーチ対象とするのは、ハイカルチャーがトレンドのコンセプト作りの一角を占めるからである。ハイカルチャーあるいは教養は日常生活の中で生きている。この教養がビッグデザインを考える際の「背骨」になり「底力」になる。

②ルールメイキング
ルールと市場は密接な関係にあり、ルールメイキングに参加していく事は非常に強い力を得る事につながっていく。今までにない新製品を売るためには、それを受け入れてくれるルールが必要である。中小・企業がこのルールに参加できる余地は沢山ある。その1つの方法がエコノミック・ガーデニングである。中小企業が既に持つ資産を生かしつつ、経営力を総合的に高めるために、幅広いメンバーが知恵を持ち寄り、長期的に成長する中小・ベンチャー企業が複数存在するようなエコシステムの整備を目指すのである。

③オープン
オープンプラットフォームやチームでの取り組みは、スピード感あるビジネスに欠かせないものとなっている。今や新しいアイデアを獲得するために、異なる文化や分野の人たちとの協業が役に立つ事は広く認められている。
共創とは、誰か突出した才能の人に頼るのではなく、多くの人が知恵を集めて1つのコンセプトやプロジェクトを創り上げていく事を指す。

④ローカル
国や民族あるいは性別や年齢でカテゴライズすれば、それで済むという時代ではない。市場の地図はまだら模様であり、ビジネスの仕掛けには、ローカルの文化傾向を考慮する事が欠かせない。中小・ベンチャー企業はローカルの経済活動を強みとする場合が多いので、これからの時代には活躍の場がさらに大きく広がりつつある。