人を惹きつけ、心を動かす9つの法則
①内なる達人を解き放つ
心の中をじっくりと見つめて、プレゼンのテーマと自分とのつながりを見つける。情熱は一流のパフォーマンスにつながる。情熱は人から人へと伝播する事が、科学によって明らかになっている。あなた自身が感動していなければ、周りの人たちの心を動かす事はできない。聴衆の心を動かす最初のステップは、自分自身が感動する事だ。
②ストーリーの技術をマスターする
脳スキャンを使った実験では、ストーリーは人間の脳を刺激し、夢中にさせる事が明らかになっている。その結果、スピーカーが聴衆と心を通わせられたり、自らの主張を伝えられたりする。ビジネスパーソンはめったに個人的なストーリーを語らないからこそ、それは強く印象に残る。個人的なストーリーは、あなた自身のものであってもいいし、また聴衆が共感できる第三者のストーリーでも構わない。
③会話のように話す
親しい友人との会話のようにリラックスしてプレゼンができるようになるまで、徹底的に練習して身体に染み込ませよう。声、ジェスチャー、ボディランゲージが言葉と一致していないと、聞き手はメッセージを信用してくれない。誠実さの感じられるプレゼンをするには、気の遠くなるような準備が必要だ。
④みんなが知らないことを教える
人間の脳は目新しいものが好きだ。馴染みのない、あるいは予想外の要素をプレゼンに盛り込めば、聴衆を引き込み、その固定観念を打ち砕いて世界の見方を変える事ができる。目新しい概念を盛り込むには、クリエイティビティと新たな視点が必要だ。クリエイティビティのスイッチを入れるテクニックの1つが新しい経験に身を投じる事だ。
⑤驚きの瞬間を演出する
神経科学の研究によって、驚きの瞬間を体験すると、人は感情的になる事が明らかになっている。聴衆の感情が高ぶると、スピーカーのメッセージが記憶に残り、行動の変化をうながしやすくなる。
⑥ユーモアで軽快に
ユーモアは警戒心を解く効果があり、聴衆があなたのメッセージに心を開いてくれる。あえて聴衆を笑わせようとする必要はない。特定の状況について、こんな風に見るとユーモラスだねと指摘してあげればいいだけだ。
⑦18分ルールを守る
18分という時間は真剣なテーマを議論するのに十分な長さであると同時に、最後まで聴衆の注意を引きつけておける短さでもある。
⑧五感を刺激して記憶に残す
脳は退屈なものには興味を示さない。うっとりするような画像、惹き込まれる動画、面白い道具、美しい言葉など、ストーリーに命を吹き込むチャネルが複数あると、聴衆は退屈しない。
⑨自分らしく語る
大抵の人は偽物を見抜く。自分を偽ろうとすると、聴衆の信頼を勝ち取れなくなる。