怒られることは、自分を成長させるチャンスだ。厳しい落語界に身を置く著者が、打たれ弱い若者に向けて、怒られることに対応するための心構えを説く。
■怒られ力とは
「怒られ力」は、突如降りかかる本当にイヤな怒られる事と上手につきあう力であり、怒られた事に感謝せずにはいられなくなる力である。もし今、毎日怒られてつらい思いをしているのであれば、それは自分を大きく成長させるチャンスに溢れているという事である。
「怒られた事を真摯に受け止め自らの糧にする」 耳にタコができるほど聞いた事のそれを真摯に実行する事、それが「怒られ力」の最大のポイントである。理屈を頭で理解するだけではその効果は決して得られない。実行なくして成長はあり得ないのである。
「怒られた事を真摯に受け止め、役立てる。」 この積み重ねが人生において大きな差となる。肝要なのは、実行するかしないかのみである。
「怒られた事を真摯に受け止め、役立てる。」 この積み重ねが人生において大きな差となる。肝要なのは、実行するかしないかのみである。
何度倒されても起き上がって立ち向かっていけるか、その瞬間必要なのは技術でも考え方でもない。身も心もボロボロになりながらぶつかっていく、絶対にこの世界でやっていく、という信念だけである。
著者 桂 福丸
1978年生まれ。落語家。 京都大学を卒業後、バイトをしながら吉本総合芸能学院(通称NSC)に入学するも「漫才」になじめず1年で中退。先が見えない中で英語落語と出会い、ペンシルベニア州でMASAOとして公演。 その後、桂福團治に友人の紹介で出会い入門。現在各地の落語会に出演中。
帯 江崎グリコ社長 江崎 勝久 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
00 はじめに 拝啓怒られさまです。 | p.9 | 11分 | |
01 怒られる準備 | p.31 | 5分 | |
02 「怒り」を受け止めるには | p.42 | 20分 | |
03 はじめから仕事に楽しさを求めない | p.84 | 5分 | |
04 仕事力を高める | p.94 | 12分 | |
05 怒る「人」とどう向き合うか | p.118 | 15分 | |
06 落語家が「怒られ力」を語る理由 | p.148 | 15分 | |
07 仕事の心意気 | p.178 | 11分 | |
08 信頼関係をつくる | p.200 | 5分 | |
09 怒られて得られる一番大事なもの | p.211 | 5分 | |
10 「辞めたかったらいつでも辞めろ!」 | p.221 | 7分 | |
おわりに 「怒られ力」とともに | p.236 | 1分 |