効率的に読書をして、学びにつなげるためのテクニックをまとめた1冊。
速読、精読、本選び、アウトプットの方法など、読書を効率化するためのワザが紹介されています。
■なぜ読書が必要なのか
テレビやインターネットで知識を学んでも、読書で得られるような「体系だった使える知識」は得られない。さらに、読書でしか手に入れられない決定的なものに、社会を生き抜くための「思考力」がある。読書は、文字を追い、頭の中でその意味を咀嚼し、さらに自分の中へ変換していくプロセスが求められる。そのため、集中し続ける必要があり、頭の中はフル回転する。集中して読む事ではじめて、思考力が高まっていき、読書で得たものが自分のものとなっていく。
日常的に本を読むライフスタイルを確立するには、自分の中でルールをつくる事が大切である。電車の中では、携帯電話をいじらないようにして必ず文庫本を読む、という事をルールにすれば、読書を習慣にする第一歩が踏み出せる。あるいは1日の内、1時間は必ずカフェに入って本を読むというルールを決めてもいい。
この20年ほどで、私達の仕事の質が急速に変わってきた。ビジネスの課題は絶えず生まれ、処理すべき情報が膨大になっている。そして、そのような中で自分で問題を見つけ、解決していく事こそが、仕事の本質となりつつある。
しかし、自分で経験できる事や自分で考えられる事など、限られている。だからこそ、それを補うために偉大な人達が書いた本を読む必要がある。但し、ただ読むだけではいつまで経っても受け売りしかできない。経験と言葉を結び付けていく読み方を身につけるべきである。
読書というのは孤独な作業である。しかしその孤独な時間を使って、偉大な著者の言葉に触れる事で、自分の思考力が高まり、強靭な精神力が鍛えられていく。本で知り得た事を自分に引きつけながら読む事によって、経験と言葉を結び付け、自分の精神世界を垂直方向へ広げていく事ができる。その結果、その人が持つ経験値は飛躍的に上がっていく事になる。
著者 齋藤 孝
1960年生まれ。明治大学文学部教授 教育スタイル論の提唱者として知られ『声に出して読みたい日本語』が260万部を超えるベストセラーとなり、同著で毎日出版文化賞特別賞受賞。 その後、専門の教育学、日本語教育学などの書籍からビジネス書、コミュニケーションを基礎とした関連書籍を多数執筆。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
BRUTUS (ブルータス) 2015年 1/15号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.2 | 4分 | |
序 章 社会人にこそ、読書術が必要な理由 | p.21 | 11分 | |
第1章 読書のライフスタイルを確立する | p.41 | 22分 | |
第2章 読書の量を増やす―速読の全技術 | p.83 | 21分 | |
第3章 読書の質を上げる―精読の全技術 | p.123 | 24分 | |
第4章 読書の幅を広げる―本選びの全技術 | p.169 | 23分 | |
第5章 読書を武器にする―アウトプットの全技術 | p.213 | 33分 | |
終 章 社会人が読んでおくべき五〇冊リスト | p.275 | 34分 | |
おわりに | p.340 | 2分 |
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