1000人もの社長と人脈を築いてきたという著者が、人脈づくりのポイントを紹介している本。人脈を築くにはまず自分を磨かねばならないと説く。
■人脈作りは自分の魅力を磨くことから
人脈作りにはちょっとしたコツが必要である。一番重要となるのは、自分自身の魅力作りとその発信力である。ここがしっかりしていないと、仕事でも恋愛などのプライベートでも、人を引きつけ親密な関係を築くのは非常に厳しい。まず肩書きというのは間違った考え方である。肩書きを基準に人付き合いを考えている人と関係を結んでも仕方がない。
次に重要なのが性格。誰でもいいところの1つくらい持っている。ところが、そのストロングポイントに自分で気づくのは至難の業である。結局、自分の強みは他人にしかわからない。大抵の人は自分の事を普通だと思っているが、それは第三者が決める事である。
■食い込み力を磨く
本当に役立つ人脈を手に入れるためには、出会いという「点」を人脈という継続的な「線」にまで一挙に高めなければならない。このためには、やはり相手の心をグッとつかむ「食い込み力」が必要となる。
食い込み力とは、単なる図々しさ、あるいは小手先のトーク力ではない。とりわけ、パーティーや異業種懇談会など時間的に制限のある場において、それこそ「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」的に多くの人と名刺交換し、ちょっと話すだけで満足している人が少なからずいる。しかし、出会った人全員にファンになってもらおうなどと思ったら、それこそ鉄砲など1発も当たらない。
出会いの大前提は、相手にとって「よくわからない自分」に興味を持ってもらうということ。当然、人の価値観など千差万別なのだから、自分に興味を持ってくれる人など、10人に1人いればいい方である。まずは1人に本気でぶつかる。そして、1人に突き刺さったら、2人、3人というように広げていけばいい。
そのために必要となってくるのが、率直な感情表現である。これをはっきり表に出す事が良い効果を生む。喜怒哀楽をはっきりさせる事によって、相手の印象に深く残るのである。
人に食い込むという事において大切な事は「相手にとっての利点は何か?」という事を見極める事である。
■本音を引き出すのは相手への熱意
限られた時間内で、相手の心をつかみ、本音を聞くにはどうすればいいか。「ご要望はありますか」と尋ねるのではなく、こちらから5つほどの提案を持参する。大切なのは、提案が採用されるかどうかではない。相手のためになる事を真剣に考えたかどうか、その熱意が伝わるかどうかである。
著者 内田雅章
1970年生まれ。TOP CONNECT株式会社代表取締役 大学卒業後、三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)に入行し、キャリアを積むと同時に人脈の形成をはじめる。 29歳で銀行を退職し、お弁当屋、不動産会社、銀座のクラブのオーナーを経験。その頃に出会ったバリュークリエーションの社長との出会いが人生の大きな転機となる。 師匠と呼べる社長のもとで3年間秘書として働いたことで、何百人という人脈を受け継ぐ。現在は人脈力を活かし、世代を超えた人脈マッチングのスペシャリストとして、有名企業1000社以上の経営者から信頼を勝ち得ている。
帯 LINE代表取締役 森川 亮 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに 社長人脈が、人生に奇跡を起こす | p.1 | 2分 | |
第1章 社長人脈は、人生の特急券 | p.13 | 26分 | |
第2章 ひとりに突き刺されば、10人に突き刺さる | p.67 | 20分 | |
第3章 社長人脈は、加速度的に広がる | p.109 | 33分 | |
第4章 全員が得するしくみにこだわる | p.177 | 12分 | |
第5章 自己実現のための社長人脈 | p.203 | 6分 | |
おわりに 他人の夢をかなえる | p.216 | 2分 |