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2014/09/29更新

ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか

204分

22P

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成功する起業に共通する法則

Paypalを創業し、後に投資家としても成功しているピーター・ティールがスタンフォード大学で語った起業講義。


■ゼロ・トゥ・ワン
未来を考える時、私達は未来が今より進歩している事を願う。その進歩は次の2つの形のどちらかになる。

①水平的進歩:成功例をコピーすること、1からnに向かうこと
②垂直的進歩:新しい何かを行うこと、ゼロから1を生み出すこと

新しい何かを作るより、在るものをコピーする方が簡単だ。おなじみのやり方を繰り返せば、見慣れたものが増える、つまり1がnになる。だが、私達が何かを生み出すたびに、ゼロは1になる。何かを創造する行為は、それが生まれる瞬間と同じく一度きりしかないし、その結果、全く新しい、誰も見た事のないものが生まれる。この新しいものを生み出すという難事業に投資しなければ、アメリカ企業に未来はない。

ゼロから1を生み出す垂直的な進歩を一言で表わすと「テクノロジー」になる。テクノロジーとはコンピュータに限らない。正しくは、物事への新しい取り組み方、より良い手法はすべてテクノロジーだ。

超短要約

■独占を築く
完全競争下の企業は目先の利益を追うのに精一杯で、長期的な未来に備える余裕はない。生き残りを賭けた厳しい闘いからの脱却を可能にするものは、ただ1つ、独占的利益だ。独占は、すべての成功企業の条件なのだ。

ブランド、規模、ネットワーク効果、テクノロジーのいくつかを組み合わせる事が独占につながる。但し、それを成功させるには、慎重に市場を選び、じっくりと順を追って拡大しなければならない。

①小さく始めて独占する
どんなスタートアップも始まりは小さい。どんな独占企業も市場の大部分を支配している。だから、どんなスタートアップも非常に小さな市場から始めるべきだ。失敗するなら、小さすぎて失敗する方がいい。大きな市場よりも小さな市場の方が支配しやすいからだ。

スタートアップが狙うべき理想の市場は、少数の特定ユーザーが集中していながら、ライバルがほとんどあるいは全くいない市場だ。

②規模拡大
ニッチ市場を創造し支配したら、次は関連する少し大きな市場に徐々に拡大してゆくべきだ。アマゾンはそのお手本と言える。ジェフ・ベゾスは創業時からすべてのオンライン小売市場を支配するというビジョンを持っていたけれど、極めて意図的に、まず本から始めた。書籍なら何百万タイトルでもカタログ化できるし、ほとんどすべてが同じ形状なので発送しやすい上に、書店が在庫を抱えたがらないような稀少本こそ最も熱心なユーザーを呼び込む事ができる。

徐々に規模を拡大するには自己規律が必要になる。大成功している企業はいずれも、まず特定のニッチを支配し、次に周辺市場に拡大するという進化の過程を創業時から描いている。

③破壊しない
「破壊」という言葉は既存企業への脅威を表わすために提唱された概念で、スタートアップが破壊にこだわる事は、自分自身を古い企業の視点で見るようなものだ。本当に新しいものを作りたいなら、古い業界を意識するより、創造に力を注ぐ方がはるかに有益だ。周辺市場に拡大する計画を練る時には、破壊してはならない。できる限り競争を避けるべきだ。

著者 ブレイク・マスターズ

Judicata 創業者 法律調査と分析のためのツールを作成するテック系スタートアップJudicataの共同創業者。

著者 ピーター・ティール

1967年生まれ。Paypal 創業者 シリコンバレーで現在もっとも注目される起業家、投資家のひとり。1998年にPayPalを共同創業して会長兼CEO に就任し、2002年に15億ドルでeBayに売却。初期のPayPalメンバーはその後ペイパル・マフィアと呼ばれシリコンバレーで現在も絶大な影響力を持つ。 情報解析サービスのパランティアを共同創業したほか、ヘッジファンドのクラリアム・キャピタル・マネジメントと、ベンチャーファンドのファウンダーズ・ファンドを設立。 Facebook初の外部投資家となったほか、航空宇宙、人工知能、先進コンピュータ、エネルギー、健康、インターネットといった分野で革新的なテクノロジーを持つスタートアップに投資している。

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双日総合研究所副所長 吉崎 達彦

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.19 2分
1 僕たちは未来を創ることができるか p.22 5分
2 一九九九年のお祭り騒ぎ p.30 8分
3 幸福な企業はみなそれぞれに違う p.43 10分
4 イデオロギーとしての競争 p.58 8分
5 終盤を制する―ラストムーバー・アドバンテージ p.70 11分
6 人生は宝クジじゃない p.88 17分
7 カネの流れを追え p.115 9分
8 隠れた真実 p.129 11分
9 ティールの法則 p.147 8分
10 マフィアの力学 p.160 6分
11 それを作れば、みんなやってくる? p.170 11分
12 人間と機械 p.187 10分
13 エネルギー2.0 p.202 16分
14 創業者のパラドックス p.227 13分
終わりに 停滞かシンギュラリティか p.247 4分

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