世界最大のチョコレートのコンクールで、4年連続世界最高位、3度目の最優秀賞受賞しているパティシエが、成果を出すための考え方を紹介しています。
■心配し続けること
心配心はマイナスなイメージを持たれているが、心配心は慢心が生まれるのを防いでくれる。今の自分ではまだまだ足りない。そんな焦りが生まれて、課題が生まれる。自分で課題を見つけている間は、慢心などしていられない。
さらに心配性のおかげで、先手先手を打つ習慣が身に付く。仕事の前にはいつも「失敗したらどうしよう」と心配になるので、失敗した時の対処法を二重三重に考えておく。だから失敗を最小限に抑えられる。世の中にはぶっつけ本番で勝負に出る人もいる。しかし、準備が足りないアスリートが勝った例はないし、ビジネスマンも何の準備もせずに大事な商談に臨んでもうまくいく事はないだろう。ぶっつけ本番がうまくいくのは、偶然に過ぎない。
何かで成果を出したいなら、徹底的に準備しておけばいい。そして、先手先手であらゆるリスクの対処法を考えておけば、失敗は大抵防げる。つまり、失敗が多い人やなかなか成果を出せない人は、心配の仕方が足りないか、方法が間違っているのだ。
何かで成果を出したいなら、徹底的に準備しておけばいい。そして、先手先手であらゆるリスクの対処法を考えておけば、失敗は大抵防げる。つまり、失敗が多い人やなかなか成果を出せない人は、心配の仕方が足りないか、方法が間違っている。
何よりも大事なのは「心配し続ける」こと。今日明日のためだけでない。ずっと準備をし続ける事で、いつか迎える人生の本番でも本領を発揮できるのだ。
著者 小山進
1964年生まれ。パティシエ、ショコラティエ パティシエエスコヤマ代表取締役 大阪あべの辻調理師専門学校卒業後、神戸の「スイス菓子ハイジ」に入社。数々の菓子コンクールで優勝。2000年独立。 パティシエエスコヤマを設立し、全国十数社の商品開発および技術指導を行なう。 2003年より現在の兵庫県三田市に「パティシエエスコヤマ」を開店。その後、敷地内に菓子教室、チョコレートショップ、パン店などを次々出店。2011年、パリのサロン・デュ・ショコラ初出店、外国人最優秀ショコラティエ賞を受賞。 2017年、インターナショナル・チョコレート・アワーズ2017世界大会で、世界最多となる4作品が1位(金賞)、CCC(Club des Croqueurs de Chocolat)のコンクールで8年連続となる最高位の「ゴールドタブレット」を獲得。「三田市技能金蘭賞」を受賞。
帯 ヴェネチアン・ガラスアーティスト 土田 康彦 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.6 | 2分 | |
第1章 世界一のショコラは、「心配」から生まれた | p.17 | 23分 | |
第2章 今に集中するための「安心して忘れる」仕組み | p.63 | 17分 | |
第3章 自分のテンションもどんどん上がる「前始末」の習慣 | p.97 | 27分 | |
第4章 歩き方ひとつが「自分ブランド」 | p.151 | 13分 | |
第5章 会議室からは生まれない | p.177 | 27分 | |
おわりに | p.231 | 3分 |