メンタリストDaiGoが、人の心を操るメンタリズムの手法をもとに、人を動かす文章の書き方を紹介している一冊。
■人を動かす文章のルール
相手の想像力を使って、こちらの望む行動を起こしてもらうこと。これがメンタリストがよく行っている方法である。読み手の想像力を刺激して、感情を揺さぶり、行動を誘導する文章術が、メンタリズム文章術である。文章とは、読み手を行動へと導いてこそ、初めて存在価値がある。
心を動かす文章には共通する3つの原則がある。
①あれもこれもと書き過ぎないこと
②きれいな文章を書こうとしないこと
③自分が書きたいことを書かないこと
この3原則に基づき、読み手の感情を揺さぶる7つの引き金と5つのテクニックを組み合わせて文章を書けば、人を動かせる。
■人を操る文章の3つの原則
①あれこれ書かない
あれこれと内容を詰め込み過ぎた長文はすぐに飽きられる。狙う結果を1つに絞り込み、あえて短文にする事で読み手の想像力を利用する。
②きれいに書かない
美しいだけの文章、理路整然とした表面的な文章では心を動かせない。感情を込めた文章で、読み手の想像力を刺激し、感情を引き出す。
③自分で書かない
自分の頭の中に答えはない。書く前の準備で、相手の読みたい内容、求めている言葉を探ること。それを提示できれば自ずと動いてくれる。
■5つのテクニック
①書き出しはポジティブに書く
人は、第一印象の影響から逃れられない。書き出しを操作する事により、印象をアップさせる。
②なんども繰り返す
人は、メッセージを繰り返されるほど、その内容に呑み込まれていく。但し、使う言葉は変えること。同じ言葉を用いてはならない。
③話しかけるように書く
人は、文章よりも会話の方が内容を覚えやすい。文章に会話の要素を取り入れる事で、最高の誘導装置になる。
④上げて、下げて、また上げる
人は、不安や嫌悪感などネガティブな感情に浸っている時ほど、そこから逃れたい反撥のエネルギーを抱えている。読み手の感情をわざと一度下げる事で、より強い力で行動を誘導する。
⑤追伸をつける
人は、達成した課題よりも、達成されなかった事や中断されている事が気になってしまう。文章を途中で一度完結させる事で、メッセージを相手の脳に刻み込む。
著者 メンタリスト DaiGo
1986年生まれ。メンタリスト 人の心を読み、操る技術「メンタリズム」を駆使するパフォーマー。「すべての超常現象は科学で再現できる」を信条に、心理学にもとづく暗示や錯覚など、あらゆる学問をトリックに結びつけ、超常現象を再構成するステージは、スプーン曲げや読心術といった超能力を始め、催眠や暗示誘導、未来予知など再現される超常現象は多岐に渡る。 TV番組への出演多数、著書は累計55万部突破のベストセラーに。外資系企業の研修やコンサル、教育誌の連載なども手掛ける。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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まえがき | p.3 | 7分 | |
第1章 文章が持つ力は∞(無限大) | p.29 | 10分 | |
第2章 「書かない」3原則で人を操る | p.51 | 17分 | |
第3章 人を動かす7つのトリガーで、何を書けばいいかもう悩まない | p.89 | 34分 | |
第4章 あとは、5つのテクニックに従って書くだけ | p.163 | 27分 |