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2015/04/06更新

アクション・バイアス: 自分を変え、組織を動かすためになすべきこと

271分

8P

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マネジャーの行動の4つのタイプ

経営者やマネジャーは、そのエネルギーと集中の度合いによって4つに分類される。

①髪振り乱しタイプ(低い集中力×高いエネルギー)
マネジャーの40%は、毎日こなすおびただしい量の課題に気を奪われている。彼らは非常にエネルギッシュであるが、集中力に欠け、髪を振り乱し、必死で性急に見える。

②先延ばしタイプ(低い集中力×低いエネルギー)
マネジャーの30%は、エネルギーと集中力の双方を欠いており、組織にとって本当に重要な仕事をグズグズと先延ばしにする。多くの場合、彼らは不安定で失敗を恐れる。

③超然タイプ(高い集中力×低いエネルギー)
マネジャーの20%は、仕事から距離を置き、超然としている。彼らは集中して任務にあたっているが気力に乏しく、多くの場合、無関心で、ピリピリし、無感情に見える。

④目的意識タイプ(高い集中力×高いエネルギー)
仕事を成し遂げるマネジャーはたった10%にすぎない。彼らは集中力が高く、エネルギッシュで、混乱状態の中でも考え深く、冷静沈着に振る舞う。

エネルギーと集中力を養う方法

マネジャーがエネルギーと集中力を養うには、次の方法が有効である。

・エネルギー
①明確でやりがいのある目標を定義する
②目標を達成する上での自らの能力への自信を取り戻す
③否定的な思考を取り除き、強い感情を逆手に利用する

・集中力
①目標や意図を単純化して、頭の中にイメージを鮮やかに描く
②意図や目標に対して、個人的なコミットメントをする

意志の力を追求する

一貫して目的意識のある行動をとり、活路を切り開くマネジャーは「意志の力」に頼っている。エネルギーと集中力の背後にある意志の力がモチベーションよりも決定的に重要である。

意志の力があれば、マネジャーは規律ある行動をとる事ができる。結果を出すという飽くなき必要性は、意志に溢れたマネジャーをその気にさせる。意志の力があれば、諦める事は選択肢とならず、後戻りする道もない。意志を貫くマネジャーは、何が何でも自分の意図を達成しようと心に決めるのである。意志の力を働かせるためにしなければならないことは次の通り。

①意図を形成する
②自分の意図に無条件にコミットする
③自分の意図を守り抜く
④意図から自分を解放する

自分の意図に無条件にコミットするためには、確信と決意が必要となる。つまり、感情と理性を合致させる事が大切である。目標と感情が自然に重なり合うような解決策を戦略的に探す。あるいは目標を修正し、感情との調和を図る。