世界的に有名なコメディ集団「セカンド・シティ」が、即興コメディをビジネスに生かす方法を紹介している本。インプロビゼーション(即興演劇)を利用して、個人や組織の創造性を促進する方法について解説されています。
■即興演劇の手法がビジネスの役に立つ
ビジネススクールで一般的に教えられている定量的、戦略的、解析的なスキルが決して悪い訳ではないが、そういったスキルだけでは、物事が煩雑かつ流動的になりやすいビジネスの世界での成功は保証されない。ビジネスの世界では、優れたアイデアをサポートしてくれる周囲との素晴らしい連携を形成する能力が成功の鍵を握る事が多々ある。
また、急速な情報の動きやビジネスチャンス、現代の職場で起こる問題の数々に人や企業がスピーディに対応するためには、人の話に耳を傾けようとする姿勢や、信頼に基づく人間関係を構築し、自分の負うべきリスクを取ると同時に、他者のリスクもサポートし、変化に順応し、困難に直面してもポジティブであり続けるといったソフトスキルが不可欠だと考えられている。
そうしたスキルは、現代で最も才気と創造性に溢れたコメディアン達にインスピレーションを与えてきた7つのインプロビゼーション(即興)の要素を使えば、身につける事ができる。
仕事での成功は、偉大なコメディ・インプロビゼーション(即興)の基本を形成する3本の柱(クリエイティビティ、コミュニケーション、コラボレーション)に基づいている。
インプロビゼーションの7つの要素を使えば、ビジネスの世界で成功の鍵を握るとされる「優れたアイデアをサポートしてくれる周囲との素晴らしい連携を形成する能力」を身につける事ができる。
①イエス・アンド
②アンサンブル
③共創
④真実性
⑤失敗
⑥フォロー・ザ・フォロワー
⑦話を聞くこと
著者 トム・ヨートン
セカンド・シティ・ワークスCEO 2002年からインプロビゼーションをベースにした研修を企業クライアントに提供。
著者 ケリー・レオナルドセカンド・シティ取締役副社長 1988年からセカンド・シティに在籍。
帯 ツイッターCEO ディック・コストロ |
帯2 作家 ダニエル・ピンク |
帯3 IDEO 社長兼CEO ティム・ブラウン |
帯4 ペンシルベニア大学ウォートン校教授 アダム・グラント |
日経ビジネスアソシエ 2015年 07 月号 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 4分 | |
第1章 笑いのビジネス | p.17 | 18分 | |
第2章 イエス、アンド――何もないところから何かを創造する方法 | p.47 | 34分 | |
第3章 アンサンブルを構築する方法 | p.103 | 35分 | |
第4章 共創――観客とともに舞台を創る | p.161 | 32分 | |
第5章 コメディとインプロビゼーションを使って変革を起こす | p.213 | 30分 | |
第6章 失敗を活用する | p.263 | 29分 | |
第7章 フォロー・ザ・フォロワー | p.311 | 30分 | |
第8章 「聞くこと」は「筋肉」だ | p.361 | 19分 | |
おわりに | p.392 | 4分 |
7つの習慣 [Amazonへ] |
EQ こころの知能指数 (講談社+α文庫) [Amazonへ] |