今読むべき優良ビジネス書が
すぐ見つかり、読んだ本を
しっかり自分の知識にするサイト

本を検索する

カテゴリーから探す

人気のタグ

お知らせ


Android無料アプリ配信中
2015/06/09更新

暗闇から世界が変わる ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの挑戦 (講談社現代新書)

144分

3P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

アマゾン詳細ページへ

見えないことで気付くこと

「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク(闇の中の対話)」というイベントが日本で始まり、大きな広がりとなるまでの苦労などが書かれた本。イベントを通じて、様々な人に気付きを与えてきた、イベントの効用などが紹介されている。


■ダイアローグ・イン・ザ・ダーク(DID)とは
「ダイアローグ・イン・ザ・ダーク(暗闇の中の対話)」は、通常のイベントと異なる。イベントに参加するのは、1つのユニットにつき8人のみ。1つのユニットには1人ずつアテンド(案内人)がつき、真っ暗闇の中を歩き回って、様々な体験をする。

この暗闇の中には「見えない」というだけで、豊かな世界が広がっている。例えば、鳥のさえずりや遠くのせせらぎが聞こえたり、土の匂い、森のぬくもりが感じられたり。足下からは葉と葉のこすれる枯れた音が聞こえたり、小枝を踏みつぶす感触などを味わう事もできる。暗闇の中にあるこうした世界を、共に行動している人達と感じたり、体験したりしていく。

DIDでは多くの人が、視覚以外の様々な感覚の可能性と心地良さに気付く。あるいはコミュニケーションの大切さ、人のぬくもりや優しさなどを思い出したりする。

超短要約

現代では大半の人は、視覚偏重の生活をしている。しかも日常ではあまりにも膨大な情報が流れているので、私達は無意識の内に感性を鈍らせ、五感のセンサーの閾値を上げる事で、多くの情報を切り落とし、認識しなくてもいいようにしている。

それがDIDの暗闇に入り視覚が使えなくなると、自然と他の感覚器官の閾値を下げて、周りの情報を取り入れ始める。こうやって感覚のバランスを整える事で、普段は気付いていなかったような様々な事に気付く。

また助け合いが始まる中で自ずと手を取り合う事も多く、真の意味での触れ合いの効用も感じる。そしてそれが参加者みんなの共感を呼び、他の参加者への配慮へとつながる。

著者 志村 真介

1962年生まれ。ダイアログ・イン・ザ・ダーク 主宰 コンサルティングファームフェロー等を経て1999年からダイアログ・イン・ザ・ダークの日本開催を主宰。 1993年日本経済新聞の記事で「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」と出会う。感銘を受け発案者ハイネッケに手紙を書き日本開催の承諾を得る。日本初開催後、10年間短期イベントとして開催。視覚障碍者の新しい雇用創出と誰もが対等に対話できるソーシャルプラットフォームを提供。2009年東京外苑前で常設開始。既に体験者は15万人を超える。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
文筆家 乙武 洋匡
週刊ダイヤモンド 5/2・9合併号 [雑誌] 週刊ダイヤモンド 5/2・9合併号 [雑誌]

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 3分
第1章 ダイアログ・イン・ザ・ダークとの衝撃の出会い p.11 8分
第2章 開催まで。六年半の試行錯誤 p.26 14分
第3章 日本版、走り出す p.52 9分
第4章 見えているもの、見えていないもの p.69 10分
第5章 大規模開催から常設化を決心する p.87 14分
第6章 常設化への壁 p.113 4分
第7章 常設化。どん底からの再出発 p.121 17分
第8章 価値を転換させる装置 p.151 8分
第9章 一休みして考えた p.165 19分
おわりに p.200 3分

ユーザーのしおりメモ (0)