これからは仕事を創る人が生き残る。8人のイノベーターのインタビューを通じて、これからの時代に必要なスキルと考え方について紹介されている本。
■逆転の仕事論
日本は長い間、決まったレールの上を歩き、組織の中で懸命に働く事が、最も安定した人生で、1つの「成功モデル」とされてきた。仕事は基本的に「引き受ける」ものだった。上司、取引先など、会社員は従順に仕事を「引き受け」、ある程度の数をこなし続けていく事が評価に繋がっていた。優秀な勤め人とは、引き受けたものをスムーズに処理できる、つまり「やらなければいけない」事を滞りなくクリアできる人だった。
しかし、インターネット革命以降、すべては変わった。旧来の道徳や常識、安定志向は通用しなくなり、グローバルの勢力が押し寄せた結果、仕事は「作るもの」へと、主流が移りつつある。「引き受ける」仕事は、激減している。誰もが「引き受け」てばかりで、自ら「作る」事を軽視したり、疎んじてきたツケが昨今の日本社会の閉塞感の遠因の1つではないか。
イノベーターの働き方には共通のメソッドがある。
①目標からの逆算はせず、今だけに集中する
②常識にとらわれず、まっさらな目で見る
③遊びと仕事の境目をなくす
④皮膚感覚で違和感を感じる仕事は捨てる
⑤失敗を恐れず、1つの場所に固執しない
著者 堀江 貴文
1972年生まれ。SNS media&consulting 創業者 元 ライブドア代表取締役CEO 東京大学在学中の1996年、23歳のときに、インターネット関連会社の有限会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)を起業。2000年、東証マザーズ上場。2004年から2005年にかけて、近鉄バファローズやニッポン放送の買収、衆議院総選挙への立候補などといった世間を賑わせる行動で、一気に時代の寵児となる。 しかし2006年、証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、懲役2年6カ月の実刑判決を下される。2011年に収監され、長野刑務所にて服役。介護衛生係としての仕事に励みつつ、メールマガジンなどで情報発信も続け、獄中で40歳の誕生日を迎える。 2013年に刑期を終了し、ふたたび自由の身となって、「ゼロ」からの新たなスタートを切る。 現在は、自身が手掛けるロケットエンジン開発を中心に、スマホアプリ「TERIYAKI」「焼肉部」「755」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活躍。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者。 2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文サロン」(現・堀江貴文イノベーション大学校)をスタート。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 4分 | |
1/8 いまこの瞬間だけに意識を集中し、幸福を引き寄せる (武田 双雲) | p.14 | 19分 | |
2/8 会社から出て初めて見える世界がある (佐渡島 庸平) | p.46 | 19分 | |
3/8 オリジナルな世界を創り上げる (増田 セバスチャン) | p.78 | 17分 | |
4/8 ルールのキワッキワにしか面白さはない (田村 淳) | p.108 | 17分 | |
5/8 より早く、より柔軟に、より愚直に (HIKAKIN) | p.138 | 17分 | |
6/8 楽しさをひたすら追求する (小田 吉男) | p.168 | 17分 | |
7/8 自分が違和感を感じる世界から飛び出す (小橋 賢児) | p.198 | 19分 | |
8/8 自らの生き方そのものでリスクを負い、常識や道徳を書き換える (岡田 斗司夫) | p.230 | 19分 | |
おわりに | p.262 | 3分 |
僕の仕事は YouTube [Amazonへ] |