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2015/09/15更新

すべての組織は変えられる (PHPビジネス新書)

138分

4P

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組織をうまく変える方法

組織をうまく機能させるために、リーダーは何をするべきか。組織人事のコンサルタントが、リーダーとして心得るべき「ヒト」への投資について紹介しています。


■リーダーとしてのスキルを学ぶべき
経営的に問題がある企業は組織がうまくいっていない。多くの企業で、仕事のやりがいが感じられない、組織の目指す方向性が見えない、上司とうまくいっていないといった事で社員が苦しんでいる。

これを立て直すために最も効き目があるのが「職場のリーダーが変わること」である。これまでほとんどの組織でリーダーに就いてきたのは、自分が所属している部門で実績をあげた人である。営業、企画、開発、彼らは能力を持っているが、それらはリーダーとして組織を束ねる能力とは異なる。

組織づくりにおいて、問われるのはリーダーとしての「スキル」があるかないかである。そして、スキルは教育によって身につける事ができる。

超短要約

■メンバーのモチベーションを高める
人のモチベーションを高めるには、想定すべき4つのタイプがある。

①アタック(達成支配欲求が強い)
・自力本願で強くありたい
・周囲に影響を与えたい
・意志薄弱な状態や人への依存を避けたい

②レシーブ(貢献調停欲求が強い)
・人から愛されたい、平和を保ち葛藤を避けたい
・中立的な立場でいたい
・他者との戦いよりも協調を大切にしたい

③フィーリング(感性発散欲求が強い)
・新しいものを生み出したい
・楽しいことを計画したい
・自分の個性を理解されたい
・平凡であることや同じことの繰り返しを避けたい

④シンキング(論理探求欲求が強い)
・様々な知識を吸収したい
・複雑な物事を究明して自信を持ちたい
・勢いだけで走ること、無計画な状態を避けたい

リーダーがメンバーのモチベーションを高めようとする際には、タイプに合わせた対応が必要になる。アタックタイプなら「うまく契約をまとめたな。すごいじゃないか」といった声かけがさらにモチベーションを高める事になるし、フィーリングタイプでは「企画書を見たよ。面白いね」という対応が有効である。

日頃から観察眼を働かせて、メンバーのタイプを見極めておく事が、組織をうまく機能させるために、リーダーが心得ておくべき事である。

著者 麻野 耕司

1979年生まれ。リンクアンドモチベーション 取締役 ヴォーカーズ取締役 副社長 2003年リンクアンドモチベーション入社。2010年、中小ベンチャー企業向け組織人事コンサルティング部門の執行役員に当時最年少で着任。気鋭のコンサルタントとして、名だたる成長企業の組織変革を手掛ける。 2013年、成長ベンチャー企業向け投資事業立ち上げ。全く新しい投資スタイルで複数の投資先を上場に導く。2016年国内初の組織改善クラウド「モチベーションクラウド」立ち上げ。国内HRTechの牽引役として注目を集める。2018年同社取締役に着任。同年ヴォーカーズ取締役副社長を兼任。国内最大級の社員クチコミサイト「Vorkers」を展開。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
リンクアンドモチベーショングループ代表 小笹 芳央
帯2 帯2
ネットプライス代表取締役 小谷 北斗

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 2分
序 章 すべての組織は病んでいる―救えるのはリーダーだ! p.15 10分
第1章 戦略至上主義という病 p.33 11分
第2章 犯人探しという病 p.53 17分
第3章 会議が空回りする病 p.85 9分
第4章 「最近の若者は…」という病 p.101 16分
第5章 「何回同じことをいわせるの?」という病 p.131 15分
第6章 ものさし不在という病 p.159 10分
第7章 決断が先送りにされる病 p.177 11分
終 章 それでも私は組織に夢を見る p.197 5分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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