15年間、30万ドルを投じて世界中の食とダイエットを研究しつくした著者が、脳のパフォーマンスを高め、痩せるための食事を紹介。全米で大ブームになっているという食事メソッド。
■加工食品のせいで脳が働かない
お腹のぜい肉、弱った手、二重あご、むくんだ肌などを引き起こしたいるのは脂肪ではなく、炎症のせいである。炎症は、病原体、毒素、ストレス、外傷への体の自然な反応である。ストレスを加えるものがある時、体は自ら治ろうとして腫れ上がる。炎症は適切な組織回復に必要なのである。自分では炎症の症状をあまり感じていなくても、脳は体のどの部位の炎症にも極めて敏感で集中力を弱められてしまうから、炎症を放っておくと、体の痛みや不調を感じ出すよりずっと前に、頭のキレが鈍る。
炎症の原因となる「反栄養素」は、ごく普通の食品におびただしい数が含有されている。腸を刺激して免疫系を発動させ、体の回復や解毒システムを損なう。この反栄養素のせいで継続的に腸にダメージを負っていると、体はそれを敵と見なして絶えず反応を起こし、炎症性の「サイトカイン」という微細なタンパク質性因子を血中に放出する。それは最後には脳に達する。脳は炎症を生じると低パフォーマンスになる。
食事から反栄養素を排除し、いまある限りで最も栄養豊富で満足を与えてくれる食品を摂っていくうちに、脳がすっきり冴えわたり、エネルギーが急速に増大する。
著者 デイヴ・アスプリー
1970年生まれ。IT起業家、マーケター、投資家 シリコンバレー保健研究所 会長 eコマースを史上初めて行うなどシリコンバレーで成功するも肥満と体調不良に。その体験から、ITスキルを駆使して自らの体をバイオハッキング(=数値化&徹底分析)、世界トップクラスの医学博士、生化学者、栄養士等の膨大な数の研究を総合し、自己実験に30万ドルを投じて心身の能力を向上させる方法を研究。 現在はブレットプルーフ・エグゼクティブCEOを務める。自らもIQを20ポイント上げ、50キロ痩せたその画期的なアプローチは、LAタイムズ、フォーブス、CNN、ABCニュース、ヴォーグ等、数多くのメディアで話題に。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに:痩せてIQがアップする食事 | p.1 | 7分 | |
Chapter 1:あなたの食事をバイオハック! | p.23 | 18分 | |
Chapter 2:その習慣でいいの? | p.52 | 17分 | |
Chapter 3:カロリー計算をやめて、もっと脂肪を食べよう | p.80 | 23分 | |
Chapter 4:同じものでも「食べる時間」で毒になる | p.117 | 17分 | |
Chapter 5:睡眠をハックして、寝ているあいだに痩せる | p.145 | 12分 | |
Chapter 6:運動を減らせば、もっと筋肉がつく | p.164 | 7分 | |
Chapter 7:ハイパフォーマンス・モードを「オン」にする | p.176 | 10分 | |
Chapter 8:完全無欠ダイエット・ロードマップ――楽しく進める「オシャレ地帯」編 | p.192 | 25分 | |
Chapter 9:完全無欠ダイエット・ロードマップ――少し気をつけたい「怪しげな地帯」編 | p.233 | 18分 | |
Chapter 10:完全無欠ダイエット・ロードマップ――慎重に動くべき「危険地帯」編 | p.262 | 18分 | |
Chapter 11:ゆでれば「薬」になり、あぶれば「毒」になる | p.291 | 6分 | |
Chapter 12:空腹知らずで、「1日0・5キロ」痩せる | p.301 | 10分 | |
Chapter 13:生涯「完全無欠」宣言 | p.318 | 4分 | |
おわりに | p.325 | 1分 |