人工知能やIoTの発展によって、ものづくりが大きく変化する。今後予測されている第4次産業革命とは何かを解説する一冊。
■インダストリー4.0とは
インダストリー4.0とは「第4の産業革命」のこと。ネットワークで情報をつなげ、コンピュータ、人工知能を活用して、生産や流通などの自動化を最適なレベルまで引き上げるという試みである。ドイツやアメリカなど欧米諸国で、実現に向けた取り組みが活発化している。
この背景には、インターネットの爆発的な普及がある。2020年には500億以上のヒトとモノがつながると予測されている。このIoT社会の到来によって、流通、医療、インフラ、交通システムを飛躍的に改善する動きが、急速に広がり始めた。
ものづくりの分野でも、人工知能やクラウドコンピューティングによってネットワーク化した情報を活用し、生産・流通の現場の効率化を進める動きが活発になってきている。また、従来は売り切りで終わっていた製品にセンサーを組み込んでインターネットに接続し、スマート化。センサーから収集される膨大なデータを、人工知能で分析し、その結果を消費者に提供する事によって付加価値を高めていく。
こうした動きが特に欧米では、ドイツの国家プロジェクトや、アメリカの製造業及びIT企業を中心とする企業連合という大きな潮流となり始めている。
インダストリー4.0とは「第4の産業革命」のこと。ネットワークで情報をつなげ、コンピュータ、人工知能を活用して、生産や流通などの自動化を最適なレベルまで引き上げるという試みである。世界ではインダストリー4.0の大きな潮流が広がっている。
著者 尾木 蔵人
1960年生まれ。三菱UFJリサーチ&コンサルティング 国際営業部副部長 大学卒業後、1985年東京銀行(現・三菱東京UFJ銀行)入行。ドイツ、オーストリア、ポーランド、UAE、英国に合わせて14年駐在。日系企業の海外進出支援に取り組み2005年ポーランド日本経済委員会より表彰。 日本輸出入銀行(現・国際協力銀行)出向。アジア諸国向けIMF、世界銀行、アジア開発銀行協調融資等担当。2014年より現職。
TOPPOINT |
週刊ダイヤモンド 2015年 10/31 号 [雑誌] 八重洲ブックセンター八重洲本店 販売課リーダー 鈴木 寛之 |
日本経済新聞 富士通総研経済研究所 主任研究員 湯川 抗 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 2分 | |
第1章 7つのポイントですぐわかる! 「インダストリー4.0」とは何か? | p.13 | 17分 | |
第2章 「インダストリー4.0」の衝撃 | p.43 | 24分 | |
第3章 「インダストリー4・0」で暮らしはどう変わるのか? | p.85 | 15分 | |
第4章 「インダストリアル・インターネット」の衝撃 | p.111 | 22分 | |
第5章 アジアの動向 | p.149 | 9分 | |
第6章 日本の「ものづくり」が進むべき道 | p.165 | 21分 | |
おわりに | p.202 | 2分 |
モノのインターネット、Internet of Thingsの略。様々な「モノ(物)」がインターネット…
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