8人の著者がそれぞれ、「キャリア術」「人脈術」「企画術」「お金術」「マーケティング術」「起業術」について語った一冊。不確実な時代に食べていくための考え方が紹介されています。
■これからのキャリアはどう考えればいいのか
グローバル化、ロボットなどによるオートメーション化、ライフスタイルの変化など様々な要因によって、いくつもの職業が10年後、20年後には存在しなくなるかもしれないという激動の時代を、私達は生きている。これまでの常識が通用しなくなっていく移行期には、これまでのキャリア論もいつか通用しなくなる。
「キャリア・アップ」という言葉から連想されるような「より高いポジション」「より高い報酬」「より高い専門性」という「右肩上がりの成長」を目指すキャリアスタイルに違和感がある。むしろこれからの時代は「一生モノのキャリアを目指さない」という新しい発想からキャリアを考えていく事も必要である。1つの職種に限定せず、1つのスキルに集中せず、一生涯の内に複数の仕事に従事し、複数の肩書を持って働くというスタイルである。
不確実な時代を生きる私達が自分らしく生きるためには、「どこでも稼げる力」が必要である。会社を辞めなくても、「いつでも辞められる」と思えるだけの力をつけておけば、自由に生きる権利を手にしたのと同じである。
会社に頼らない生き方を考える習慣を身につければ、たとえ同じ会社で働き続けていても、将来、大きな力の差がつく。
著者 藤田 晋
1973年生まれ。サイバーエージェント 代表取締役社長 サイバーエージェントを創業し、2000年当時、史上最年少で上場を果たす。ほぼ同時期に起業した楽天の三木谷浩史氏や堀江貴文氏らとの親交がある。
著者 中村 貞裕1971年生まれ。トランジットジェネラルオフィス代表取締役社長 伊勢丹を経て、2001年に「ファッション、建築、音楽、デザイン、アート、飲食をコンテンツに遊び場を創造する」を企業コンセプトに、トランジットジェネラルオフィスを設立。 カフェブームの立役者としてカフェ「Sign」をはじめ、「GUCCI CAFE」や「bills」など、カフェやレストランの運営を約40店舗手掛けるほか、ホテル「CLASKA」、大阪の「堂島ホテル」、「the SOHO」などの話題の施設、さらにはオフィス、商業施設、ファッションブランドのブランディングやプロデュースなど、その仕事は多岐に渡り、今後は海外進出も控えている。 近年グループ会社として、イベント&ケータリング会社「TRANSIT CREW」、不動産総合プロデュース会社「REAL GATE」、ITソリューション会社「JET AGENCY」、人材紹介会社の「Departure & Partners」を設立。
著者 安藤 美冬1980年生まれ。株式会社スプリー代表取締役 自分をつくる学校学長 多摩大学経営情報学部専任講師 ソーシャルメディアを活用したノマドワークスタイルを通しての営業や、各種メディア出演などで知られる。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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Chapter 1 キャリアをデザインする (安藤美冬) | p.8 | 13分 | |
Chapter 2 人脈をつくる (中村貞裕) | p.32 | 13分 | |
Chapter 3 「企画」をつくる (山本由樹) | p.56 | 13分 | |
Chapter 4 お金について考える (和泉昭子) | p.80 | 13分 | |
Chapter 5 マーケティングとは? (村尾佳子) | p.104 | 14分 | |
Chapter 6 自分サイズのビジネスを立ち上げる (楠本修二郎) | p.130 | 13分 | |
Chapter 7 人を雇って仕事をするということ (坂野尚子) | p.154 | 14分 | |
Chapter 8 起業をするとはどういうことか (藤田 晋) | p.180 | 13分 | |
おわりに | p.204 | 2分 |
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