スタンフォード大学で起業家を創出するための教育を行っている著者が、アイデアを形にするために必要な行動と姿勢を解説している一冊。
イノベーションを生み出すための方法論が紹介されています。
■アイデアを形にするためのステップ
アイデアを形にするまでのプロセスに必要なスキルには階層がある。
・想像力がクリアイティビティを生む
・クリエイティビティがイノベーションにつながる
・イノベーションが起業家精神を呼び起こす
はじめは「想像力」である。そして、クリエイティビティ、イノベーション、起業家精神を養う上で何より求められているのは、方法論である。そこで「インベンション・サイクル」、つまり、ひらめきを形にするまでのサイクルを提案する。
ひらめきを形にするというプロセスには、効果的な道筋があり、そのために必要な姿勢や行動がある。
①想像力を育むには、まずは一つの世界に飛び込み、その世界にどっぷり浸かること、そして、今あるものに代わるものを思い描くことが必要。
②クリエイティビティを発揮するには、やる気を高めること、実験を繰り返しながら課題を解決しようとすることが必要。
③イノベーションを起こすには、フォーカスすること、そして、フレームを変えてユニークな解決策を打ち出すことが必要。
④起業家精神を発揮するには、粘り強く続けること、周りを巻き込むことが必要。
実行力と想像力が揃ってはじめて、新しいアイデアを実現することができる。
著者 ティナ・シーリグ
スタンフォード大学工学部に所属するアントレプレナー・センター、スタンフォード・テクノロジー・ベンチャー・プログラムのエグゼクティブ・ディレクター スタンフォード大学の経営工学・エンジニアリング課程やハッソ・プラットナー・デザイン研究所でアントレプレナーシップとイノベーションの講座を担当。 全米の起業家育成コースのなかでもトップクラスの評価を得ている。幅広い分野の企業幹部を対象に、頻繁に講演とワークショップを行っている。
TOPPOINT |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
序 章 ── ひらめきを形に | p.13 | 13分 | |
第1章 どっぷり浸かる ── 建物のなかに入る鍵 | p.39 | 8分 | |
第2章 ビジョンを描く ── 世界があなたの舞台 | p.52 | 15分 | |
第3章 やる気を高める ── 顧客は自分自身 | p.81 | 11分 | |
第4章 実験を繰り返す ── 卵は割れてもかまわない | p.99 | 13分 | |
第5章 フォーカスする ── ゴミ箱のなかを整理する | p.121 | 11分 | |
第6章 フレームを変える ── 脳に刷り込む | p.139 | 12分 | |
第7章 粘り強く続ける ── 何がボートを浮かせるのか | p.163 | 12分 | |
第8章 周りを巻き込む ── 物語を聴かせて | p.183 | 15分 | |
終 章 ── 終わりは始まり | p.207 | 10分 | |
課題のまとめ | p.223 | 4分 |
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