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2016/08/09更新

人生を変える勇気 - 踏み出せない時のアドラー心理学 (中公新書ラクレ)

170分

2P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

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アドラー流「お悩み相談室」

アドラー心理学では「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言う。アドラー心理学の視点から、様々な悩みについてずばずばと回答し、悩みにアドバイスを与える一冊。


■今の問題の原因を過去に求めるな
「あなたのせいではない」と言われたら、今、対人関係がうまくいっていないことや、生きづらいのは自分のせいではなかったのだと思え安堵できるかもしれない。しかし、今ある問題は少しも解決しない。

過去に経験した何かに今の問題の原因があるとしても、その時点に戻って人生をやり直すことはできない。過去に戻れないのであれば、過去に原因があるとされる今の問題は決して解決されないことになる。

過去の経験が今の問題の原因であると考えたい人は、過去に原因がないと困るのである。過去に原因があると考えている限り、今の自分のあり方は自分が選択したという責任を曖昧にし、今の問題解決に向けて何もしないでいることができるからである。

超短要約

変えられないことについてではなく、変えられることに注目することが大切である。それは対人関係である。アドラーは「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言っている。アドラーは、神経症も心の問題ではなく、対人関係の問題だと考える。その対人関係もこれまでどうであったかではなく、これからの対人関係の改善に努めることを提案する。

対人関係は悩みの源泉であるだけではない。人と関われば、どんな形であれ摩擦が起きないわけにはいかない。だからこそ、対人関係を避けようとする人は多いが、生きる喜び、幸福も対人関係を離れては考えられないのである。この対人関係をどう見るのかが悩みを解決する突破口になる。

著者 岸見 一郎

1956年生まれ。哲学者 専門の哲学に並行して1989年からアドラー心理学の研究をしている。京都教育大学教育学部、甲南大学文学部、京都府医師会看護専門学校、奈良女子大学文学部非常勤講師、前田医院(精神科)勤務などを経て、現在は、聖カタリナ女子高等学校看護専攻科(心理学)非常勤講師。 日本アドラー心理学会認定カウンセラー。日本アドラー心理学会顧問。

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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 6分
1章 自分へのクヨクヨ p.29 8分
2章 友人とのモヤモヤ p.43 9分
3章 人間関係のムカムカ p.59 7分
4章 勉強、就活のグズグズ p.73 12分
5章 職場のイライラ p.95 20分
6章 恋愛のウジウジ p.131 13分
7章 結婚のピリピリ p.157 14分
8章 育児のドタバタ p.183 14分
9章 家族のイザコザ p.209 9分
10章 老いのオロオロ p.225 12分

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